梅沢富美男がサントリーに同情しているが余計なお世話だろう
一口に飲食店といっても,主として酒を提供する営業 (酒類の販売を利益源としている),すなわち平たく言えば「飲み屋」と,ハンバーガー店や牛丼店,ファミレスなどの狭義の食事を提供する店とでは,新型コロナウイルス感染症の感染リスクレベルが全く異なるのは自明のことだ.
そして感染症の専門家も国民も心中密かに思っているが,コロナ禍が一向に縮小低減しないのは,酒を提供する店が原因である.
しかるになぜ「飲み屋」は感染ハイリスクなのに,「経済を回す」という名目で保護されるのか.
翻って鑑みれば,製造業は需要がなくなれば廃業を余儀なくされる.
だが「飲み屋」は公金を投入してまで保護される.なぜだ.
「飲み屋」で提供される酒類の製造あるいは販売業者が概ね大会社だからである.ビールとウイスキーのメーカーを思い起こせばわかることだ.
キリン,アサヒ,サントリー…… etc.
政府は,酒を提供する感染ハイリスク店を守るために,酒を提供しない感染ローリスク店を「飲食店」の名のもとに同列に扱い,時短に巻き込んで犠牲にしてきたわけだが,それも限界だと諦めたらしい.
とうとう大阪や東京では,酒類を提供する店に休業を要請する.
だが大阪と東京の知事は,激増するだろうと思われる路上飲酒と公園等における飲酒は,禁止しないという.
さすがの両知事もキリンやサントリーを敵に回すのはこわいらしく,腰砕けになったのである.そして,これから公園や路上で飲酒する馬鹿者が増えるだろう.
しかし,この状況に我慢ならないのは,サントリーのCМに出ている梅沢富美男だ.
スポニチAnnex《梅沢富美男 飲食店の酒類提供禁止検討報道に怒り「よくこんなことやるよな」「あんまりじゃない?」》[掲載日 2021年4月22日 22:03] によれば,梅沢はテレビに生出演して次のように述べた.
《「また、酒を売るなって言っているんでしょ?酒をつくったところはどうするんだよ。それを売っている人たちはどうするんだよ。まったく、よくこんなことをやるよな。守らなかったら罰則があるの?それはあんまりじゃない?こんなことをやっている政治家ばっかりだったら日本はだめだね」と嘆いていた。》(文字の着色強調は当ブログの筆者が行った)
《酒をつくったところ》とはサントリーのことである.(例:こだわり酒場のレモンサワー『仲間入り』篇 15秒 梅沢富美男 オラキオ アキラ100% サントリー CM)
ビール会社のCМに出演しているタレントや俳優は多いが,誰もスポンサー企業を擁護していない.これは賢明であると言える.
またサントリーが梅沢にこんな愚かな発言を要請するはずはない.梅沢の発言は,梅沢の勝手なスタンドプレーだろうが,少しは自分の置かれた立場をわきまえたらどうかと思う.
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