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2021年2月 6日 (土)

感染対策をやったふり (1)

 毎日放送《「感染者立ち寄ったラーメン店」無断で店名公表され“風評被害”店主らが県を提訴》[掲載日 2021年2月5日 17:48] を観て,盗人猛々しいとはこのことだと恐れ入った.
 
新型コロナウイルスに感染した人が店に立ち寄ったとして、同意のないまま店名を公表されたことで風評被害を受けたなどとして、徳島県のラーメン店の店主らが県に損害賠償を求める訴えを起こしました。
 訴えを起こしたのは、徳島県藍住町のラーメン店「王王軒本店」の店主の男性ら2人です。訴状などによりますと去年7月、徳島県の飯泉嘉門知事は、新型コロナウイルスに感染した男性が陽性が判明する3日前にこの店に立ち寄ったとして店名を公表しましたが、店主は保健所の聞き取りに対して店名の公表を拒否していたということです。
 店名の公表後、風評被害で売り上げが落ち込み、「営業の自由権を侵害された」などとして、店主らは県に対して1100万円の支払いを求める訴えを徳島地裁に起こしました。
 (王王軒 近藤純代表)
 「簡単に店名公表となって、どれだけの人が苦しむか。それをわかってほしい。」
 
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 毎日放送のニュース画面をみてもらうとはっきりするが,この王王軒というラーメン屋は,感染拡大が始まって半年以上経つというのに,店内の感染防止対策を行っていないのであった.
 カウンター席の所々に文房具の下敷き程度の面積の樹脂板が立ててあるが,高さが全く足りない上に,席に腰かけた客が横を向けば隣にいる客の顔との間に全く遮蔽物がない.いかにもおざなりで,「感染対策をする気がないわけじゃないんですよー,要は見てくれですわ,わははー」という雰囲気があからさまだ.
 こういうラーメン屋には鉄槌を下して然るべきである.
 おそらく保健所と県当局は,この店は客の感染リスクが高いと判断したのだろう.ならば同意なしでも店名の公表は当然である.
 店主は「営業の自由」云々をメディアの取材に対して語っているが,公共の福祉が優先することを知らぬのか.
 Wikipedia【営業の自由】に次のように書かれている.これは常識だ.
 
営業の自由は表現の自由等の精神的自由と違い経済的自由に属する人権であるため、その制約についての違憲基準も緩やかで足りる。また、弊害の除去という消極的目的のためだけでなく、福祉国家の理想の実現という積極的目的のために広く制約されることもある
 
 このラーメン屋の店名公表は,まさに「弊害の除去」である.それだけで王王軒の営業の自由は制約されるのだ.
 公表されたくなかったら,うだうだ言わずに席を一つ置きにするくらいのことはせんかこの阿呆が.
 しかるに《簡単に店名公表となって、どれだけの人が苦しむか。それをわかってほしい。」》とは何事か.
 簡単に店名公表されたおかげで,どれだけの人が感染から救われたか.それを店主は知るべきである.

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