百人のうちの二十人は馬鹿である
経験則だが,会社には二割の優秀な社員がいて,六割が普通の社員,そして二割がお荷物社員である.
これは「フリーライダー問題」として知られている.
この経験則をコロナ禍について敷衍すれば,私たちの周囲の二割の人々は感染拡大防止に注意を払っている.マスクはウレタンではなく不織布マスクをしているし,アルコールスプレーを常時携帯している人もいる.感染対策が不十分なのに混んでいる飲食店には入らない.
六割が「コロナは怖い」と思っているが,やっている対策は雑だ.スーパー等の店頭に設置されている消毒用アルコールスプレーは,二回噴霧しないと必要な量が出ない設計なのに,一回噴霧してシャカシャカと掌をこすり合わせて「消毒した気」になっている.手洗いも雑だから,洗面所の蛇口経由で感染したりする.
そして残りの二割の連中が,全くコロナ禍に関心がない馬鹿である.どれくらい馬鹿かというと,福岡市では緊急事態宣言前よりも宣言後のほうが街は混んでいるとニュースが伝えた.それくらい馬鹿である.
NHKでも民放でも「緊急事態宣言がされたのに人出が減っていない」という報道を繰り返ししている.
その報道では,テレビ局のスタッフや報道アナウンサーが街頭に出て人々にインタビューをするのだが,マイクを向けられた若い連中が「宣言前とあまりかわっていませんねー.もっと厳しくする必要があるんじゃないでしょうか」などと言う.
人出が減らないのは,お前たちが出歩いているからだよ.
知事たちがさらに強い措置をとっても,お前たちは出歩くだろう.
自分は感染しない,感染しても重症化しないから大丈夫,だからコロナはひとごとだ,自分のせいで年寄りが死んでも知ったこっちやないと思っているお前たちは遊び歩く.そして飲み会に行く.
NHKが街頭で行った調査によれば,二十代~三十代の連中がこの一ヶ月に行った会食 (飲み会) は平均で週に約二回,人数は平均五人弱である.
(NHK《首都圏情報 ネタドリ!》1/16放送,感染拡大が止まらない “若い世代”に何が?)
若いのに新橋のおやじサラリーマンより酷い.アルコール依存症じゃないかと疑うくらい回数も人数も多いが,これは街頭調査であることに理由がある.
街頭で調査すれば,当然ながら回答者は,緊急事態なのに盛り場で遊び歩いている馬鹿ばっかりだからである.まともな若者はさっさと帰宅しているのだ.
いい加減にテレビは,感染拡大に積極的に関与している馬鹿どもに街頭インタビューする愚かさに気づくべきである.(*註)
(*註) カズレーザーが「コロナに無関心な若い人たちが成人式で酒を飲んであばれたなんてことをテレビで報道しても意味はない」と述べた.その通りだと思う.《モーニングショー》《ミヤネ屋》や《Nスタ》がどれほど真剣にコロナ禍を報道しても,繁華街で飲み歩いている若い馬鹿どもは,そもそもテレビなんか見ちゃいないのだから.
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