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2020年12月26日 (土)

売家と唐様で書く三代目

 毎日新聞《河野担当相「ガースーと言って何か問題あるのか」 批判に「揚げ足取り」と反論》[掲載日 2020年12月25日 17:58] から下に一部引用する.
 
河野太郎行政改革担当相は25日、日本記者クラブで記者会見し、菅義偉首相がインターネット番組で「ガースーです」と愛称で自己紹介して批判されたことについて、「ネットでガースーと言われているから『ガースーです』と言って何か問題があるのか」と述べて首相を擁護した。
 河野氏は「私が『ノーコーです』と自己紹介して何かおかしなことがあるとは全く思っていない。揚げ足取りに近いことは、あまり気にする必要はない」と指摘した。
 
 テレビでもさんざん動画が放送されたから周知のことだが,デイリー《菅総理「こんにちは、ガースーです」 ニコ生番組でびっくりあいさつ、馬場アナ爆笑》[掲載日 2020年12月11 15:14:] から,ニコ生の放送冒頭を下に引用する.
 
長年、菅総理を取材している鈴木氏は「お久しぶりです」とあいさつ。菅総理も「そうですね」とにこやかに答えた。そして「今日は生の声、沢山拾っているので答えて頂きたいが、まずは番組をご覧の皆さんにメッセージを」と促された菅総理は「みなさん、こんにちは」と言ったあと「ガースーです」と言いだし、馬場アナも鈴木氏も思わず爆笑。
 鈴木氏は「それだけ?」と驚くと菅総理は「どれだけいっていいのか分からない」と苦笑。鈴木氏が「どうぞどうぞ」と先を促したが、「大丈夫です」と笑ってあいさつを切り上げ、本題に入っていった。
 
 聞き手の鈴木哲夫氏は暗愚宰相菅義偉に,首相としての国民へのメッセージを求めたのであるが,何を思ったか菅は《ガースーです》とあさっての方を向いた発言をした.自己紹介してくれと言ったつもりのない鈴木氏は驚いて,再度「それだけ?」とメッセージを促したのだが,菅は《どれだけいっていいのか分からない》とメッセージを拒否した.さらに鈴木氏が《どうぞどうぞ》とメッセージを要請すると,菅は《大丈夫です》(何が大丈夫なんだか,まるで日本語になっていない幼児語だ) と二度にわたってメッセージを拒否した.これがガースー事件の顛末である.この経緯は鈴木氏がテレビで自ら説明した.
 上に引用した毎日新聞の記事には《愛称で自己紹介して批判された》とあるが,これは正しくない.正しくは「国民へのメッセージを求められたのにも関わらず,それを無視して愛称で自己紹介し」たから,メディアの集中批判を浴びたのである.
 しかもその阿呆な「自己紹介」の際にヘラヘラと笑っていた.この生放送を見ていた国民は,菅のヘラヘラ笑いにカチンときた.
 菅の《ガースーです》が批判された理由は,国民へのメッセージを拒否したことである.それはテレビでもネットでも多くの人が指摘したことだ.(間違いなく菅は,予め質問内容がわかっていないと答えられない.突然にメッセージをと言われても,能力的にできないのだ.国会でも記者会見でもメモを読み上げるに終始しているのはそのせいである)
 
 しかるに河野大臣は,メディアによる批判をまるで無視して《私が『ノーコーです』と自己紹介して何かおかしなことがあるとは全く思っていない》と,国民が聞いたら情けなくて落涙するようなことを言った.
 インタビューの聞き手が河野に「行政改革について大臣からのメッセージをどうぞ」と要請したのに対して「ノーコーです」と答えたら,聞き手は驚くだろう.そして「それだけ?」と再度メッセージを求めたのに「大丈夫です」と拒否したら,菅と同じように批判されるに違いない.
 河野大臣は,そのことを全く理解していないのか,あるいは意図的に「ガースー」事件を歪曲しているのか.おそらく前者だ.
 河野大臣の祖父,父は,共に保守政界の重鎮であったが,三代目ともなると,知的能力に首を傾げざるを得ない.唐様で書く,とはこのことだ.

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