かわいそうなパピヨン
FNNプライムオンライン《「許せない」愛犬が散歩中に蹴飛ばされ即死…飼い主が語った当時の状況と立ち去った47歳の男》[掲載日 2020年12月22日 12:07] から抜粋引用する.
《事件は12月12日、多くの人が散歩する埼玉県川口市の河川敷で起きた。
近所に住む70代の男性が小型犬パピヨン(12歳メス)を散歩させていたところ、ランニングをしていた47歳の男が、突然パピヨンを蹴りあげた。
その後、男はそのまま現場から立ち去っていた。
飼い主の男性はパピヨンをすぐに病院に連れて行ったが、首の骨は骨折し、耳から血を流す状態で即死だった。》
《現場となった河川敷には防犯カメラなどあまりない場所だったが、警察は目撃情報などから立ち去った男を特定、男は普段からこの河川敷周辺をランニングしている男だった。
警察はその後の捜査で男を動物愛護法違反の疑いで逮捕した。》
(飼い主の証言)
《殺された犬は小型犬のパピヨンで12歳のメスだった。私たちはパピヨンから名前を考え、「パピーちゃん」と名付けて呼んでいた。手のひらに乗るような小さい時から家族の一員になり、殺される日までずっと一緒に過ごしてきた。事件後、家族全員が落胆していて、犯人に対しては非常に許せない気持ちだ。
パピヨンは非常に利口な犬なので散歩の際に放していても遠くにいかないし、近くにいるような犬で、リードをしていなくても人に危害を加えるような犬ではないが、散歩をする際のルール的にはリードはしていないといけないのはわかっているのですが、あの時は放して散歩していた。そこに、ランニングしている男がやってきて「リードを付けろ」と言うので、「わかりました」と言ってリードを付けるために後ろを振り向いた途端に愛犬を蹴飛ばされた。
私もリードを「付けないよ」と言ったわけではなく「わかったよ、リードを付けるよ」と言ったのにも関わらず蹴飛ばしてきた。》
コロナ禍のせいだろうか,凶暴性を抑制できない男たちが増えているという.
あちこちのスーパーのレジで店員に暴言を浴びせたり,酷いのになるとレジの遮蔽カーテンを破壊するやつもいて,防犯カメラに撮られた動画がテレビニュースで報道されたりしている.
上に引用した記事のランニング男も,その種の凶暴漢だろう.
動物愛護法 (動物の愛護及び管理に関する法律) はザル法で,動物虐待は日常茶飯の光景だ.犬を飼う者は多いが,犬を愛する飼い主はそれよりも少ない.上に引用した記事に出てくるパピヨンの飼い主も,飼い犬に対する愛情が一かけらもない言語道断のひとでなしだ.
犬と散歩するときは必ずリードを着けるのが,犬の安全を守るために必要な飼い主の最低限の心得だが,これを知っていながら心得を無視して実行しない馬鹿飼い主が,五人に一人くらいはいる.かなりの割合だ.
リードを着けずに犬を散歩させる極悪飼い主は,他人に《リードを付けろ》と言われると必ず《わかったよ、リードを付けるよ》と言い,その他人が遠くに離れて見えなくなると,再び犬からリードを外すのがお約束である.
この手の馬鹿野郎がなぜ犬からリードを外すのかというと,犬が遠くに走って行ってそこで糞をしてくれると,糞の始末をせずに済んで楽だからである.長年そのような連中を見てきたが,きっとそうだ.間違いない.
こいつらは,だが他の人に「なぜ犬にリードを着けないの?」と訊かれると「犬は本来,自由に走る動物だから,自由に走らせてあげたい」とか,信じがたいことに「リードを着けるなんて虐待だ!」と,もっともらしいことを言うだろう.そして飼い犬が小さな子供に噛みついたら (リードを嫌う飼い主に共通しているのは,犬に躾をするのが嫌いということだ) 「なんで小さな子供を一人で遊ばせているんだ! リードを着けろ!」と怒るだろう.
うちの近所に秋田犬を飼っている夫婦がいて,夫婦はいつもその秋田犬をノーリードで連れて散歩している.
ある日,小型犬を連れて散歩していた人とすれ違いざま,秋田犬は小型犬に噛みついた.即死だった.
秋田犬夫婦の女は,茫然としている小型犬の飼い主に,「おいくら払えばいいかしら?」と言った.目撃した人からそう聞いた.
躾の悪い人間は,飼い犬を躾けないのだ.
FNNプライムオンラインの記事は取材が大甘の手抜きだ.つまり凶漢に殺されたパピヨンの飼い主についてもっとよく調べるべきだった.
近所の人の評判を聞いてみれば,そいつが自己中の迷惑馬鹿野郎であるとわかったはずだ.リードなしで犬を散歩させるやつは間違いなく近所の嫌われ者である.
(--;)ウチノキンジョニモイル
嫌われ者は,米国大統領選についてはトランプと共和党を支持し,参院選挙ではN国党の立花に投票し,好きな有名人は餃子屋潰しのホリエモンだ.いつもマスクをしないでスーパーに行き,店員にマスク着用を要請されると「マスクは人間の自由を奪うものだ」と激昂する.
ヾ(--;)ホントカイナ
こんなやつに十二年間,散歩のときは必ずリードを着けるという躾をされず (*註1) に飼われた挙句,凶暴男に蹴り殺されたパピヨンが哀れでならない.
ところで件の凶暴男だが,警察がきちんと送検し,裁判が行われて懲役刑 (*註2) に処されることを,愛犬家である私は切に望む.本来なら懲役五年にして欲しいが,殺された犬の飼い主が凶暴男と同程度にサイテーなので,罪一等を減じて懲役三年が相当だと考える.
しかし裁判所は間違いなく少額の罰金刑を言い渡すだろう.この手の事件で加害者が実刑を受けた例を,私は寡聞にして知らない.
それどころか犬殺し男も自己中飼い主もサイテー野郎なので,警察は送検しないかも知れない.そしてお互いなかったことにしようやシャンシャンという具合に示談で決着するかも知れない.
かくも我が国の動物愛護法は飾り物に過ぎないのが実情である.
(*註1)
犬の場合は,躾といっても人間みたいに「人様の物に手を出してはいけない」とか「嘘をついてはいけない」という禁止事項を教えるのではなく,まず最初に「トイレはここでしなさい」「散歩に行くときはリードを着けなさい」をほめながら教える.芸は躾が済んでからでよい.
テレビに出ていた犬だが,散歩に行きたいときは,自分でリードを口にくわえて持ってくるように躾られていた.理想的な躾だ.
私の老愛犬はそれほどおリコウではないが,私がリードを持つと,首を伸ばしてリードを着けやすい姿勢をとる.ま,これは普通だ.
(*註2)
愛護動物の殺傷の罰則は五年以下の懲役または五百万円以下の罰金である.
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