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2020年11月25日 (水)

軽率

 スポーツニッポン《吉村洋文知事「それはインターネット上のデマ」 古市憲寿氏の“命の選別”質問を一蹴》[掲載日 2020年11月25日 10:57] から下に引用する.引用が長いが,元の古市氏と吉村知事の発言は要約しないほうがいいので,やむを得ない.
 
大阪府では、206床のうち103床が使用されている。これに関連し、社会学者の古市憲寿氏(35)が「大阪では医療トリアージ、高齢者の方とか、もしかしたら助かる見込みの少ない方に関してはちょっと医療をお断りするみたいな話も出て来てるって聞いてますけど」と聞くと、吉村知事は「それはないです。それはインターネット上のデマだと思います」と言い、「要はそれぞれの病床を206床まで増やしていくということになると、これは公立中心になると思いますが、例えば緊急の交通事故の搬送とか、そういうことについては公立はコロナに専念するので、ほかの民間病院で受けて下さいとか、そういう役割分担をすることがあります。それを僕が病床トリアージという言い方をしたので一部のネットの人が“命の選別をしている”と言ってますが、それは違います」と説明した。
 
 吉村知事は《それを僕が病床トリアージという言い方をしたので一部のネットの人が“命の選別をしている”と言ってますが、それは違います》と言うが,それならば《病床トゥリヤージュ》と言わねばならなかった.ここで「トゥリヤージュ」はきれいなフランス語で [tʁijaʒ] と発音しなければいけないのだが,そうすれば「僕の言ったトゥリヤージュは,トリアージではなくてフランス語で選別という意味です」と言い訳ができたのに.
 外来語「トリアージ」は意味が確立している.語源であるフランス語の triage とは意味が異なる.従って「僕が病床トリアージと言ったときのトリアージは,フランス語のトゥリヤージュのことです」は世の中で通用しない.吉村知事は,トリアージの意味を「選別」であると誤解していたのだろう.言葉の意味を知らないで使うのは軽率である.

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