榊マリコの活躍
人間はヒマを持て余すとなんでもやる.
私は以前から,大河だろうが朝ドラだろうが,テレビドラマはほとんど観たことがない.
ただし例外はあって,昔の《東芝日曜劇場》は観た.中でも中田喜子さんの《ぼくの妹に》と八千草薫さんの《うちのホンカン》と,池内淳子さんの《女と味噌汁》はよく観た.三人の女優さんが美貌だったからである.
今は何もすることがないので毎日何時間でもテレビを観る.だがしかし長寿テレビドラマなのに,これまで一度も観たことのない番組があって,それはテレビ朝日の《科捜研の女》である.
現在の女優さんのなかでも一際美しい沢口靖子さんのドラマを観ていないというのは,人としてけしからぬことである.
そこでやおら前回と前々回の放送を録画して鑑賞してみた.以下はその感想である.
京都府警科学捜査研究所 (科捜研) がこのドラマの舞台である.
科捜研の職員には研究員と研究補助職員,および庶務等の職員がいる.詳しくは Wikipedia【科学捜査研究所】を参照のこと.
科捜研研究員は警察官ではないため,捜査には携わらない.混同されやすいが,鑑識を担当する鑑識官 (鑑識課員) は都道府県警の刑事部鑑識課に所属する警察職員であるところが,科捜研研究員と違う点である.
ところが《科捜研の女》のヒロインである榊マリコは,殺人事件の現場に出向いて職権外の鑑識をやるし,それどころか事件の捜査にも乗り出して難題を解決したりしている.
かなりむちゃくちゃである.だが,これでよく京都府警がクレームをつけないものだと思う貴君は認識が間違っている.
なぜなら,美貌のひとは何をしてもいいのである.
それが証拠に,2015年に京都府警は,京都府警のイメージアップに大きく貢献したとして,科捜研の主任研究員・榊マリコ役を演じてきた沢口靖子さんに対して感謝状を贈呈したくらいである.
ドラマのスートリーはどうでもよい.職権がどうのと細かいことを言うんじゃないっ.私は小一時間の間,榊マリコの活躍に見とれていた.次回も見よっと.
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