山寺の栗御飯
NHK《やまと尼寺 精進日記》は,一風変わった料理番組の趣がある.今朝の放送では,奈良県桜井市の山深いところの音羽山観音寺に暮らしている尼僧ら三人とその友人女性が,栗を拾ってきて,それで栗御飯と栗の渋皮煮を作った.
栗は,小さいものを栗御飯に炊き,大きいのは渋皮煮にするという.
栗御飯にする栗は,鬼皮を剥いたあと薄い皮 (渋皮) を剥くのだが,渋皮はきれいに全部を取り去ってしまわぬようにするのだと御住職が語った.
渋皮を少し残しておくと,炊いた栗御飯がうっすらとピンクに色が着くので,昔からそうするのが母の味だという.
これは知らなかった.私は渋皮を全部剥いてしまっていたのである.
デパートの地下で売られている栗御飯も,渋皮を剥くというよりも,包丁で栗の実の部分を大きく削り取っているのしか見たことがない.
ついでに言うと,その栗は,米と別にしてクチナシで色を付けて炊いていたりする.
栗御飯の栗は渋皮を薄く剥き,渋皮を少し残すのがよい.なるほど.ああこの歳になっても初めて知ることはあるのだなあ.
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