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2020年10月25日 (日)

自分が主張したことを,言わなかったことにして平気な学者

 神戸新聞NEXT《新型コロナ「間隔2mが基本。できない際はマスクでリスク低減を」神戸大大学院・岩田教授》[掲載日 2020年10月18 11:00] から一部を下に引用する.

《■地道な感染防止策
 ワクチンや決定的な治療薬がない中では、感染防止が重要だ。地道に取り組めば流行は抑えられる。
 コロナの場合、経路のほとんどは飛沫(ひまつ)という鼻や口から飛び出す水しぶき。これは2メートルの距離があれば全て落ちる。この距離さえ維持できれば、感染リスクはほぼない。周辺に落ちたウイルス対策として、手指消毒を徹底すればよい。
 この距離を維持できない時、次善の策としてマスクを使う。マスクを着けてるから満員電車に乗っても大丈夫なのではなく、満員電車が回避できないので仕方なくマスクをするという考え方が重要だ。
 
 今年に入って,テレビの情報番組が次第に新型コロナウイルス感染症の話題を頻繁に取り上げ始めたころ,岩田教授は日本テレビ《情報ライブ ミヤネ屋》の放送中にリモートでインタビューに応じ,《マスクは感染予防に無効です》《私は,インフルエンザが流行している時でも,満員電車の中でマスクをしたことがありません》《マスクは金の無駄遣いです》と言い切った.
 それだけではなく,他局に頻繁に登場するようになった岡田晴恵・白鴎大学教授が,手洗いとマスク着用およびソーシャル・ディスタンスの重要性を説いたことを指して《感染症対策の基本ができていない》と罵倒した.岩田教授が,横浜港に着眼したクルーズ船に無断で侵入し,勝手に内部の動画を撮影して物議を醸した事件の前のことである.
 この当時,岩田教授は新型コロナウイルスは大したウイルスではないと主張し,かつマスク無用論を主張していたが,岩田教授の支持者は現在,ネット上でコロナ脳だとかマスク=同調圧力だとか書いている堀江貴文と中川淳一郎くらいとなった.
 米国大統領とその支持者層がマスク着用断固拒否であることに迎合してマスク否定論の総本山を演じていたWHOが,ほぽ全国民がマスクを着用している中国やアジア諸国が感染拡大抑制に成功した現実を無視できず,遂にマスク着用推奨陣営に鞍替えしてからは,岩田教授は孤立無援となった.
 またマスク着用の効果を実証する実験がいくつか行われ,どうやらマスクの着用は飛沫感染の拡大抑制に有効であることがほぼ確からしいということがわかってきた.外出時などの際に,汚染された手指で顔面に降れることによる感染を防止するために,顔を覆うマスクとメガネの効果はかなりあることは以前からわかっていた.
 この状況をみた岩田教授は,巧妙に自説を修正した.クルーズ船無断侵入事件を起こしたあと,どうやらこれはヤバイ人だとテレビメディアが敬遠するようになり,露出が減ったことが岩田教授に幸いした.すなわち今年の初めには《マスクは感染予防に無効です》《私は,インフルエンザが流行している時でも,満員電車の中でマスクをしたことがありません》《マスクは金の無駄遣いです》と言い切っていたにもかかわらず,ソーシャル・ディスタンスを確保できないときは《次善の策としてマスクを使う。マスクを着けてるから満員電車に乗っても大丈夫なのではなく、満員電車が回避できないので仕方なくマスクをするという考え方が重要だ》と主張を一変させた.
 次善の策もなにも,マスクの効果を全否定していたくせに,よく恥ずかしくもなくそんなことを言うものだ.
 満員電車では仕方なくマスクをする,とか言っているが,私は満員電車の中でもマスクをしたことがない,マスクは金の無駄遣いだと豪語したのは誰だと言いたい.
 私は特段に岡田教授の肩を持つ気はないが,以前,岡田教授はテレビにほぼ毎日登場していたが,その主張は一度もブレたことがない.一貫して手指の消毒とマスク着用,それとソーシャル・ディスタンスの確保が感染防止に有効だと述べていた.
 一方の岩田教授は,テレビ露出が少ないから,前に放言したことなんぞ誰も覚えちゃいるまいと視聴者を見くびっているのだろう.出てくるたびに巧妙に時世に合わせた発言をする.ところがどっこい,私みたいな年寄りは暇だから,他人の言ったことを反芻して,なかなか忘れないのである.
 岩田教授のような「学者」を曲学阿世の徒という.恥ずかしい生き方としか言いようがない.

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