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2020年5月 6日 (水)

新型コロナウイルス感染症の詳細が次第に /工事中

朝日新聞《新型コロナ 新たな戦略で「死なない病気」に》[掲載日 2020年5月3日 17:49]

実際、肺に何が起きているのだろう。
 肺は非常に目の細かいスポンジ状の組織で気管支の末端には「肺胞」という空気がたまる小さな袋がある。肺胞の壁は「間質」と呼ばれ、周りには毛細血管が網の目のようにはりめぐらされ、酸素をとりこみ二酸化炭素を取り出すガス交換をしている。
 中国の武漢の病院が発表した新型コロナによる肺炎患者の顕微鏡写真によると、肺胞の壁が厚くなり、肺胞内には水がたまっていた。肺炎で死亡した直後の顕微鏡写真には、液体が肺胞にたまる「肺浮腫」がうつっていた。重度の呼吸不全の急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の所見である。
 こうした顕微鏡画像から想像するに、新型コロナ肺炎が急激に悪化するのは、肺の間質に集まった血液細胞から、免疫にかかわる「サイトカイン」と呼ばれるたんぱく質が過剰につくられ、免疫が暴走するためだと考えられる。この点については、多くの研究者の意見は一致している。
 新型コロナ肺炎においては、間質に集まった血液細胞から出たサイトカインによって血管の細胞が傷つき、毛細血管漏出が起こることにより肺胞内に水分が漏れ出てしまう。その結果、肺胞と毛細血管とのガス交換ができなくなっていると考えられる。急激な呼吸困難の発症や、高齢者に多くみられることも、こう考えれば説明がつく。

 
Bloomberg《新型コロナウイルスが危険な血栓生む、容体急変の原因か-医師ら警告》[掲載日 2020年5月6日 01:19]
 
肺炎などを引き起こす新型コロナウイルスが、命に関わることもある別の合併症を生む可能性があることが指摘されている。
  血栓に関連する大量の機能障害が世界各地で報告されている。足のつま先が霜焼けのように赤く腫れる軽度の症状から、血管を詰まらせ命を失う症例まである。危険な血栓を放置しておけば、肺炎の症状が治まったとしても数日から数カ月の間に血栓が障害を引き起こす恐れがある。
  米ブラウン大学ウォーレン・アルパート医学校の肺疾患救急救命治療・睡眠医学責任者、ミッチェル・レビー氏は、血栓が発生する現象は「最近1、2カ月で明らかになった、恐らく最も重要な事実だ」と述べた。
ウイルス感染で血栓ができるリスクが上昇するのは珍しいことではない。1918年のスペイン風邪ではおよそ5000万人が犠牲になったが、血栓による血管障害が関係していた。エイズウイルス(HIV)やデング熱、エボラ出血熱などのウイルスも血栓を生みやすいことが知られている。新型コロナウイルス感染症(COVID19)の患者では、血栓による影響がさらに大きい可能性がある。
  「COVID19では、過去に見たことがない形で血栓ができている」とレビー氏は述べた。新型コロナ患者では動脈内などで血栓が生じて肺に向かう血液の流れを止め、呼吸困難を引き起こす。健康そうに見える患者が突然倒れ、血液の深刻な酸素不足に陥るのは恐らくこれが原因だと、エール大学医学部のマーガレット・ピサニ准教授は説明した。
  フランスとオランダの調査によると、新型コロナの重症患者のうち30%で肺血栓塞栓症が発生した。新型コロナに感染していない重病の患者で肺血栓塞栓症が見られたのは1.3%だという。

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