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2020年5月23日 (土)

アビガンの今

 忽那賢志医師 (国立国際医療研究センター) は,現下のコロナウイルス禍に関してテレビの報道番組に感染症治療の専門家として時折登場なさるし,NHK《総合診療医ドクターG》でも視聴者に知られている.以前から忽那賢志医師を知っていなくても,最近では漫画家・羽海野チカさんとの「奇しき」としか言いようのないエピソードをご存知の向きが多いのではないか.このお話を知ってから,拙宅の洗面所には羽海野チカさんの描いたポスターが貼ってある.(下画像;営利目的以外なら引用可能とのことなので,ありがたく拝借する)
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 それはともかく,テレビで伺った忽那先生の新型コロナウイルス感染症に関するコメントは,私ら門外漢にとって非常に説得力があるものだ.
 東京都における感染拡大を,厚労省クラスター対策班を指揮して爆発寸前のところで抑え込んだ東北大学の押谷仁教授 (東北大学大学院医学系研究科微生物分野),北大の西浦博教授 (北海道大学大学院医学研究院衛生学教室) のお二人の存在は全国民の知るところとなったが,臨床現場の研究者として忽那先生も,この国にこの人ありという人物とお見受けする.
 その忽那先生が,少し前に大変重要なメッセージを発しておられる.YAHOO!ニュース《アビガン 科学的根拠に基づいた議論を》[掲載日 2020年4月25日 16:51] である.
 この記事は,医学にも薬学にも無知蒙昧としか言いようのない安倍首相が,国家権力をもって医療行政に介入しようとしていることに警鐘を鳴らしたものである.
 自らの内閣支持率後退を防ごうとする意図なのか,やたらとアビガンアビガンと連呼する首相が,強引にアビガンを承認させようとしている.これに対してメディアも批判的な報道をするようになった.
  
共同通信《治療薬アビガン、有効性示せず 月内承認への「前のめり」指摘》[掲載日 2020年5月19 23:58]
 
東洋経済 ONLINE《アビガンを妄信する人が知らない不都合な真実 確実な有効性は示されておらず副作用リスクも》[掲載日 2020年5月20日 18:00]
 
DIAMOND online《アビガン「コロナ承認」に暗雲、厚労省が二の足を踏む3つのトラウマ》[掲載日 2020年5月21日 06:00]
 
などである.
 さすがに厚労省は,安倍首相や加藤厚労相がどうゴリ押ししようが,言いなりにはならぬと思われるものの,科学に無知な政治家が「コロナの御旗」を掲げて薬害発生のリスクを冒そうとしていることだけは阻止せねばならぬ.このことについて,私たちは忽那医師の警告に耳を傾けねばならない.

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