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2020年4月16日 (木)

理解力がなさすぎる

 日刊スポーツ新聞《感染の富川アナ謝罪「出演を続けたことを深く反省」》[掲載日 2020年4月15日 23:10] によれば,テレビ朝日《報道ステーション》のメインキャスター富川悠太アナウンサーが新型コロナウイルスに感染したことに関して,本人のコメントに次の文言がある.
 
3月下旬から大人数で飲食する機会もなく、外部での取材もなかったので、感染経路については思い当たることはありません。》(引用文中の文字の着色は当ブログの筆者が行った)
 
 私は富川アナ感染の第一報を耳にしたとき,お気の毒に,と同情したのだが,それは間違いだったようだ.
 つまり,厚労相や都知事があれほど口を酸っぱくして「3密」の危険性を説いてきたのに,この人は全く理解していなかったのである.
 そこで富川アナが理解していなかった「3密」の図を下に示す.
 この図は「3つの密が重なるところはクラスター (感染者集団) 発生のリスクが高い」ということ,すなわちクラスター発生の可能性について述べている.しかし一人の感染者から一人の未感染者へのウイルス伝播,つまり感染の可能性という点では,実はどの「密」の単独条件下でもリスクは高いのである.(下の画像は官邸サイトから引用)
 
20200416d
 
 富川アナは,この図について,3つの密が重ならなければ感染リスクは低いと思い込んでいたようだ.まともな理解力があるとはとても思えぬが,富川アナは,大人数の会食では感染リスクは高いが,少人数なら大丈夫なんだと思っていたのだ.
 しかし「3密」に関する上記の政府の説明を,富川アナには,知らなかったとは言わせない.ちゃんと政府は正しく広報しているからだ.
 
20200416b
 
 上の画像 (官邸のサイトから引用) には《3つの密が重ならない場合でも、リスクを低減するため、できる限り「ゼロ密」を目指しましょう 》と書いてあるではないか.(赤枠で示した)
 ただし,在宅ではない仕事をしている限り「ゼロ密」は不可能に近い.
 ではあるが,富川アナが職業人として責められるべき点は,感染したそのこと自体ではなく,本人コメントにわざわざ《大人数で飲食する機会もなく 》と書いて不勉強をさらしたことだ.(下線の部分は重要である.感染は誰にだって可能性があるからだ)
 スタジオに招いた専門家の言うことを,右の耳から左の耳に抜けるようにして聞いているから,こんなことになる.報道に携わる人間としての誠実さのかけらもない.
 少人数 (たった二人でも) での飲食でも,ソーシャル・ディスタンス (2m) 以下の距離しかとらずに対面して飲食すれば,それはもう完璧な「密 (密接)」なのである.飲食でも会話でも,マスクをしていない人物の対面に位置するのはリスキーなのだと,クラスター対策班の先生方がテレビで何度も解説したではないか.
 こんな基礎知識もない男が,よくまあ視聴者にエラソーに説教していたものだ.
大人数で飲食する機会もなく 》と書いているところを見ると,少人数での飲食はしたに違いない.あまりの職業意識の低さに呆然とするほかはない.この緊急事態下にテレビでMCを務めるなら,少しは責任感を持って,メシくらい一人で食わんかい,この (以下略)

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