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2020年4月20日 (月)

それでも人は繁華街に行く

 朝日新聞DIGITAL《名古屋・札幌・京都の人出3~4割減 都市でばらつきも》[掲載日 2020年4月19日 19:29] に,先週末の土曜日に人々がどれくらい外出したかを示唆するデータ (出処はNTTドコモ) が掲載された.
 
NTTドコモは基地局を経由して集めた位置情報をもとに、各駅を含む500メートル四方の人口(午後3時時点)を推計した。
 感染が拡大する前の1~2月の休日の平均値と比較した減少分は、新宿駅が80・2%、梅田駅(大阪市)が84・1%など、7都府県を中心に大きい。一方、新たに宣言の対象となった地域では、前橋駅が15・5%、金沢駅が69・4%、広島駅は33・9%など減少率が小さい傾向で、ばらつきもある。
 その他の減少率は、札幌駅55・7%▽仙台駅61・1%▽横浜駅77・5%▽名古屋駅73・0%▽大津駅15・8%▽京都駅70・3%▽三ノ宮駅(神戸市)66・3%▽奈良駅25・1%▽松山駅24・6%▽天神駅(福岡市)72・1%――などだった。
 政府は感染拡大を食い止めるため、宣言にあたって人との接触機会を7~8割減らすことや、都市部から地方への移動の自粛を求めている。
 
 確かに首相と厚労省は《宣言にあたって人との接触機会を7~8割減らす》ことを国民に求めたが,たぶん政府は,専門家会議の主張を正しく理解していない.なぜなら単に「人との接触機会を7~8割減らす」ではスローガンに過ぎず,実際にどうしたらいいのかという行動指針になっていないからである.
 専門家会議の尾身副座長やクラスター対策班の西浦教授がNHKテレビの報道番組で詳しく解説したところによれば,人との接触機会を減らす割合は,局面によって変える必要がある.例えば,繁華街にでかけるのはほぼ100%減らし,あるいは日常の買い物などは60%減らし,仕事で人に接触するのは40%に減らして,全体として80%減らそう,というようなことである.
 仕事での接触を80%減らすのは非常に難しいから,減らそうと思えば減らせること,つまり週末に繁華街に出かけるなんぞは100%減少が目標です,いうのが専門家の考えである.
 その観点で上のデータを読むと,新宿と梅田があと一歩で,横浜がそれに次ぐが,他は軒並みダメである.
 
 多くの人々は,感染の拡大について危機感を持っているが,全体の二割くらいの人たちは「自分が感染するとは思っていない」とNHKの調査結果が示していた.うなずけるデータである.
 こういう人たちは,とにかく一人でいることに耐えられない.豪雪のために山中で遭難した時,雪中に穴を掘ってビバークすれば助かるとわかっていても,孤立に耐え切れず歩き回って死んでいくのである.

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