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2020年3月18日 (水)

簡単フェットチーネ

 年寄の朝飯昼飯は,簡単質素をもって旨とする.
 夕食は軽く済ませよと下戸は言う.江戸時代の夕飯は,屋台で田楽の串をつまんで,長屋に戻ったら朝炊いた冷や飯に湯をかけて食う.それだけで充分だぜと.
 しかし上戸はそういうわけにはいかない.夜は長いのである.
 まずは刺身が要る.どこで調達しようか.
 藤沢駅の周りでいうと,駅に隣接するフジサワ名店ビルの地下に「魚つる」という鮮魚店があって,ここが一番安い.安いのはいいけれど,販売単位が大きい.マグロでもブリ系統でも二人前から三人前の柵で売っている.トレーでいうと千円~二千円.今夜は刺身だと気合を入れる日はここで買う.
 南口に小田急デパートの地下にある「魚の北辰」,これは北口の「さいか屋デパート」の地下にもあって,お値段はかなり割高だが,少しずつ色んな魚を買い求めるのに重宝する.一日目はバチマグロの刺身,二日目はブリの照り焼き,三日目はカレイの煮魚という具合に,頭の中に献立を作りつつ鮮魚を見繕っていくわけだ.
 魚介は「魚つる」か「魚の北辰」で決まりだが,あとは名店ビルの地下,小田急デパート地下,さいか屋デパート地下,藤沢ルミネに入っているクイーンズ伊勢丹を巡回して肉,野菜,惣菜類を購入する.天ぷらは,さいか屋の地下に「ハゲ天」が復活したので,これで決まり.惣菜は大抵の時はクイーンズ伊勢丹で間に合うが,調味料や加工食品はダイエーまで行く.特に安いわけではないけれど,品揃えの点で,スーパーで我慢だ.
 
 とまあ,こんな具合に三日から四日分の夕食のために食材・食料を買い込むのだが,それは酒肴を拵えるためだ.
 朝飯と昼飯はできるだけ簡単に済ませたい.
 それには,加工食品を活用するのがよろしいと思う.
 
 そこで私は常日頃から,店頭にどんな加工食品が出ているかをチェックしている.
 高齢社会では間違いなく一人暮らしが増えるから,食品メーカーは「一人前」の量の食材を開発している.その一つを買って試してみた.
 マ・マーの独居向けブランドw「Palette」である.商品のラインアップはロングパスタ「フェットチーネ」が五種類 (プレーン,ほうれん草粉末入り,トマト粉末入り,小麦全粒粉入り,ライ麦粉入り) あって,ソースも五種類 (きのこ,海老,帆立,スモークチーズ,パルメザンチーズ) ある.すべて一人前の包装である.組み合わせは二十五通りあるから,好みの組み合わせを選ぶことができる.もちろん他社製の一人前入りソースを使ってもいい.
 今回はプレーンのフェットチーネと「きのこのクリーミー・ボロネーゼ」にした.麺 (80g) はちょうどカップうどんのような形状に成型されている.茹で時間は五分だが,鍋の水量が少ないと,茹で汁が何故かかなり白濁する.水は多めにするのがいいようだ.
 指定の作り方だと,茹で上げた麺をザルで湯切りし,皿に盛ってソースを上からかけ,皿の上で麺とソースを和えることになるのだが,これはよくない.大きいパスタ皿を使わないと,ソースと麺を混ぜにくいし,気を付けないとソースが飛び散る.
 従って,いったんザルに取って湯切りした麺を空になった鍋に戻し,ソースをかけて和えるのがよい.これなら秒速で和えることができる.
 
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 上が出来上がり写真だ.ソースはかなり薄味なので,血圧高めの貴兄におすすめである.
 ただし,写真を見ても歴然だが,いくら昼飯といっても,これでは「すうどん」みたいなもので,かなりわびしい.
 ブロッコリとかキャベツとかを茹でて冷蔵庫に常備菜として用意しておくとよい.これはマヨネーズをかけて食べる.
 あるいはアスパラガスとベーコンを炒めたものを常備菜にしておいて,それを盛りつければちゃんとした昼飯だと胸を張れる.
 このPaletteは気に入ったので,私の備蓄食品の仲間入りである.



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