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2020年2月16日 (日)

したり顔のテレビ解説者 /工事中

 武漢からチャーター便で救出された邦人と,ダイヤモンドプリンセスの乗客以外に,各地で散発的に新型コロナウイルス感染拡大が観察されるようになった時,海外のメディア,特にロシアと米国が,日本の対策当局を名指しで批判するようになった.
 ダイヤモンドプリンセス船内の惨状に業を煮やした米政府は,遂に日本にチャーター機を飛ばして米国人乗船客の救出を実行する (朝日新聞DIGITAL《米、待ちきれず救出へ「日本政府、逆に感染広げている」》掲載日;2020/02/15 21:58) ことになった.安倍政権の面目丸つぶれである.
 厚労省はこれまで頑として国内感染の拡大を認めようとしなかったが,昨日に至ってようやく国内流行を認めた.(共同通信《検査や治療重視に転換、対策加速 新型肺炎、国内流行は不可避》掲載日;2020/02/15 22:20) 
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 新型コロナウイルス肺炎に関して,対策の初動に失敗した日本政府は,遂に感染爆発前夜の武漢と同じ状況に立ち至った.
 いや初動に失敗というより,むしろ初動時に無策であったと言うべきか.無策というのは,司令塔がなかったことを意味している.武漢から日本人感染者をチャーター便で救出するのを決定した時点以降,官邸すなわち総理大臣と官房長官の存在感は全くなかった.
 また厚労大臣はNHKの特別番組に出演した際に「ダイヤモンドプリンセス」を何度も「ゴールデンプリンセス」と言い間違えて,その度に司会者から「ダイヤモンドです」と指摘されて言い直すという体たらくであった.国民の眼には,一体誰が対策の指揮を執っているのか,まるでわからない事態が続いていたのである.
 
 私はメディアの報道をずっと読みかつ聴き続けてきたが,中国で新型コロナウイルスが猛威を振るい始めた当初から今日まで,この現状を見通した見解を,ブレずに一貫して発言していたのは,東北大学大学院医学系研究科・押谷仁教授 (2002~2003年に中国を中心に起きたSARSの時にWHO西太平洋地域事務局・感染症対策アドバイザーを務めた) と,白鴎大学特任教授の岡田晴恵先生のお二人だけである.押谷先生が警鐘を鳴らしたのは今月四日 (*註) だったから,政府厚労省は既に十日も無為に過ごしたことになる.(*註;東洋経済ONLINE《新型肺炎「日本で感染拡大」前提の備えはあるか 「封じ込め不能、被害抑制が肝」専門家が警告》掲載日2020/02/06 11:10)
 テレビ各局には感染症専門家が多数,コメンテーターとして出演なさったが,呆れたのは「ミヤネ屋」にVTRでコメントした神戸大学大学院医学研究科・岩田健太郎教授 (微生物感染症学講座感染治療学分野) だった.ペンネームを使って本を書きまくっている岩田教授は「マスクは無駄遣いだ,私は満員電車の中でもマスクはしない」など言いたい放題だったが,馬鹿じゃないかと思ったのは,PCR検査の正確性を否定して「検査というのはしばしば間違えます」と言ったことである.(MBSNEWs《『検査は間違える』感染症専門家が解説…なぜ新型コロナ「陰性」の人が「陽性」に?》掲載;2020/02/12 17:20)
 PCR検査で陰性を示していた感染者が暫く経ってから陽性に転じることがあるのは,岩田教授の主張とは異なり,PCR検査が「しばしば間違える」からではない.

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