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2020年1月14日 (火)

バジル風味はお好き?

 昨日の記事に書いた日本食研とか,あるいはエスビー食品などから,高齢者世帯 (独居を含む) にとって使い勝手のよい調味料がたくさん出ている.
 使い勝手がいいという意味は,包装が「1人前×2」などとなっていることだ.
 時代が昭和から平成になった頃,「個食」という言葉が使われるようになった.Wikipedia【個食】に次のように解説されている.
 
この言葉は、日本にて1990年代より家庭のありようや一家団欒などの習慣が失われつつあることを憂う延長で使われるようになった言葉である。1980年代のカギっ子といった社会現象キーワードにも通じ家庭の持つ家庭教育の場としての機能の喪失や、あるいは食生活の不健全さといった事態を問題視する論説中に見出せる言葉である。
個人で食べる個食は20世紀末より次第に塾通いやお稽古事などで子供の帰宅が遅くなるといった事情や残業や共働きなどで親との生活サイクルがかみ合わなくなったりするなどして家族揃って一緒に食事が出来ず、子供がコンビニエンスストアの弁当やおにぎり・ファーストフードのハンバーガーセットなど出来合いの食事で夕食を済ませたり、あるいはインスタント食品やスナック菓子を夜食にと食べて済ませてしまうケースが見られる。
ただこれら簡便な食品は「とりあえず空腹が収まる」程度でしかない高カロリーで栄養面ではアンバランスなジャンクフードであるなど育ち盛りの子供は勿論、健康な生活で求められる各種栄養の不足やアンバランスの原因となりやすく問題とみなされる。
また、ちゃぶ台・ダイニングテーブルの普及とともに夕食などの一緒に食事を取る行為や一家団欒が家族間のコミュニケーションの場としても機能していた[要出典]。しかし1970年代より家族の会話がテレビ受像機の視聴にとって替わるという現象が問題視され始めたほか、この個食によってもやはり家族コミュニケーションが阻害され「暖かく幸せな家庭」という機能が失われる[要出典]、又はそういった経験を経ずに育った子供が人間性を欠くのではないかという危惧も教育・社会学方面などから挙がっている[要出典]。それに対し、そもそもの「食卓での団欒」像に疑問を投げる意見もある。


 上に引用した解説文の内容は,現在のような高齢化社会が現実となる前の,古い認識のものである.
 すなわち《この個食によってもやはり家族コミュニケーションが阻害され「暖かく幸せな家庭」という機能が失われる 》はそのまま現在も続いているとして,さらにその上,つまり家族コミュニケーションが阻害され 》る以前に「家族」そのものがないという事態が想定されていないのである.
 高齢化社会の進行は,多数の高齢者独居世帯を生み出す.さらにこれに未婚独身世帯が加わって,一人暮らしが一般的になる社会がもうすぐそこにきている.
 食品企業は,もちろんこの事態に対応しようとしているが,製品ジャンルによってやはり対応に濃淡はある.基本的食材の中で全く個食時代に対応していないのは食用油とくにサラダ油だ.スーパーに行けば,一リットルのボトルに入ったサラダ油が棚に置かれているが,この状況は昭和の中頃からずっと変わっていない.もはや一人世帯では揚げ物をせず,サラダ油の用途は炒め油だけであるから,大きいボトルのサラダ油は過去の商品なのである.昨今はオリーブ油に人気があるが,これは使いやすい容量のボトルで売られていることが大きい.
 サラダ油の他では,砂糖が高齢社会に非対応だ.一人世帯では料理用の砂糖を購入することはなくなっているのに.
 これらの食材の対極にあるのがレトルトカレーである.というか,これはそもそもの最初から個食対応なのだ.レトルトカレーの購入額は2012年から伸び続けて2017年には即席カレールーを上回った.そして以後,カレールーの購入額は減少を続けている. 
 レトルトカレーの後に続いているがパスタソースだ.缶詰の製品はもうほとんど見かけなくなり,キューピー,S&B,オーマイ,マ・マー,青の洞窟 (日清フーズ) など主な商品はレトルトパウチで「2人前」だが,「1人前×2」の製品も増えている.
 これに対してやや遅れているのが,合わせ調味料あるいは惣菜の素のジャンルだ.キッコーマンの「うちのごはん」シリーズは「2人前」「2~3人前」だが,味の素の「Cook Do」は「3~4人前」が多い.チルドの惣菜の素も同様.
 この種の商品は開封したら保存不可なので,今後は「2人前」以上の内容量の製品は売上の増加は見込めない.このままではコンビニの惣菜に座を明け渡すことになるだろう.
 
 さて総論はそんなところだが,内容量一人前のパスタソースは,なにもパスタにしか使えないわけではない.白飯に混ぜこんだり,野菜の味付けにも使える.その例として,S&Bの「SPICE & HERB バジル」でジャガイモ料理を作ってみた.
[材料]
ジャガイモ          中~大のものを二個
厚切りベーコン        ハーフサイズのもの二枚
サラダ油           適当量
バジルのパスタソース     一袋 (一人前)
[作り方]
・ジャガイモは千切りにして,ボウルに入れてしばらく放置する.その後で水洗いしてデンプンを除く.
・フライパンにサラダ油を入れて,ジャガイモとベーコンを炒める.ジャガイモに火が通って,シャキシャキとした食感が残っているところで火を止める.
・パスタソースを加えてよく混ぜる.
・あれば,パセリの粉を振る.
 
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 パスタソースというのは,どうも炭水化物と相性がいいようで,ジャガイモだけでなく,ロングパスタやペンネなどのショートパスタにもよく合う.さらにはパスタだけでなく,極端なことをいうと日本の麺でもよろしいと思う.
 下の画像は,独特の食感がおいしい半田そうめんを少し硬めに茹でて (アルデンテ w),バジルソースと和えたもの.茹ですぎると,そうめんのプツッという噛んだときの食感が失われるので,茹ですぎないこと.
 
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