« 北村薫『中野のお父さんは謎を解くか』 | トップページ | ドストエフスキーの聖母 (一) »

2019年11月 4日 (月)

栗御飯を炊く

 白い米飯がうまいことはもちろんだが,色々な炊き込み御飯やおこわも,季節感の点で捨てがたい.
 秋は銀杏や栗を飯に炊き込むのが最強かと思う.松茸御飯は機会があれば炊くにやぶさかでない,というつもりである.
 実は冷蔵庫に平成三十年産の餅米が二合残っていたので,先日,うるち米と半々にして銀杏御飯を二合炊き,一食分はそれを食べたが,あとは冷凍してある.
 というわけで,今度は栗御飯だ.これで三十年産の餅米は使い終わって,次におこわを炊く時は新米を買う.
 
 まず栗を,藤沢のOKストアへ買いに行く.茨城県産の大粒のものがネット入りで棚に一袋だけあった.水煮にしたものはたくさんあったが,生栗はめんどくさいから敬遠されるのだろうか.
 買った栗一袋は二十五,六粒あったが,皮を剥いたら,中に菌が入ってフカフカに腐っていたのが五粒もあった.まあ,二合の栗御飯に二十粒も入っていれば見劣りはしないだろう.
 
 皮の剥き方.栗をぬるま湯に少時浸しておき,栗の実の尻を少しカットすれば,その切り口から簡単に皮は剥ける.しかし渋皮は包丁で丁寧に取り去るしかなくて,これが疲れる.薄く丁寧に剥かないと,大粒の栗のはずが簡単に小さくなってしまうので,腰痛にならぬよう椅子に腰かけ,ドライアイ気味の老眼をシパシパと瞬かせながら,渋皮を取った.
 私は飯は炊飯器で炊くので,栗の下拵えが終われば,もう栗御飯はできあがったも同然だ.
 
 上に書いたように,うるち米一合と餅米一合を合わせて手早く研ぎ,炊飯器に入れ,水加減をする.柔らかめでも硬めでも,水加減は好き好き.
 これに塩小さじ一杯と,盛田の白醤油特級を小さじ一杯,加える.白醤油でなく淡口醤油でも,もちろんいいが,濃口醤油は栗御飯には向かないと思う.栗御飯は見た目の白いほうがおいしそうだから,濃口醤油しか台所になければ,むしろ塩と昆布で味を調えるというテもある.
 また,炊き込み御飯に,いわゆる出汁醤油の使用は避けたほうがいい.出汁醤油には色々なものがあるが,白出汁でも関東風の麺つゆでも関西の麺つゆでも,ほとんどが液糖 (異性化糖) を添加しているので,余計な甘みが炊き込み御飯の味を損ねるからである.
  
20191104a
 
 炊き上がったら,さっくりと混ぜてできあがり.おかずはキンピラ牛蒡と,キムチ冷奴.
 キンピラはカット野菜で作った.風味には欠けるが簡単だ.老人の昼飯はこんなもんでよし.栗で嵩が増えて,二合も炊けば四食分である.

|

« 北村薫『中野のお父さんは謎を解くか』 | トップページ | ドストエフスキーの聖母 (一) »

外食放浪記」カテゴリの記事