慶應大学伊藤裕教授の大ウソ (二)
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前回の記事の最後に掲げた画像と文章を再掲する.(破線と破線の間)
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整理すると,NHK『食の起源』は,ホモ・エルガステルとホモ・エレクトスを一緒くたにすることで,あたかも200万年前に火の使用が始まったかのような捏造を行ったのである.
なぜそんなことをしたのか.それは次のグラフを視聴者に見せるためである.
(画面17;グラフ上の絵を拡大したものが下図)
(画面18)
画面18は,NHK『食の起源』が「人類による火の使用は200万年前に始まった」と主張したことを示している.
これは根拠のない真っ赤な捏造なのであるが,伊藤裕教授の「人類の脳の発達は,加熱調理されたデンプンの摂取により大きく促進された」という奇説を裏付けるためには,どうしてもこの捏造をする必要があったのである.
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人類による火の使用がいつ始まったかについて,NスペPlus『「ご飯」は健康長寿の敵か?味方か? 』(以下,NスペPlusと略する) がどのように書いているかを見てみよう.NHK『食の起源』の放送時のナレーションとは少し異なるが,大意は変わらない.
《かつて祖先は木の上で果実などを食べて暮らしていた。しかし700万年前、地球全体が寒冷の時代になると森が縮小して果実が減り、祖先は食べ物を求めて地上に降り立つ。こうして二足歩行の人類が誕生したのだ。
しかし当時はおぼつかない二足歩行で、走ることもままならなかった祖先。おいしい果実などが落ちていても、素早い動物に先に取られてしまう。祖先が得られたのは、他の動物があまり食べないような、殻が硬い木の実や、地面を掘らないと手に入れられない地下茎などだった。しかし木の実や地下茎には、エネルギーのもととなるでんぷんが多く蓄えられていた。生の木の実や地下茎は決しておいしくはないが、か弱い存在だった祖先はそれを食べて何とか生き延びたと考えられる。
ところがその後、食生活に劇的な進化をもたらす「食の大革命」が起きたことが分かってきた。証拠が見つかったのはイスラエル北部。200万年前に誕生したホモ・エレクトスという祖先が暮らしていた遺跡だ。石器時代に現れたホモ・エレクトスが使っていた石器に、彼らの食生活が激変したことを物語る痕跡が。通常、割れた石の表面は滑らかだが、いくつも穴ぼこのある石がたくさん見つかったのだ。
バル=イラン大学のニラ・アルパーソン・アフィル博士は、実験によって、石に穴ぼこが開いた原因を明らかにした。
「実験で確かめたんですが、この石器のかけらを高熱にさらし続けると、石がはじけて同じような跡ができました。つまりこれは、ホモ・エレクトスが火を使っていた証拠なのです。」(アフィル博士)
化石の中からは、火で焼かれた木の実も見つかった。ホモ・エレクトスは、火を使って、でんぷん質の木の実や地下茎を調理して食べ始めたと考えられるのだ。》
上の引用文中の《証拠が見つかったのはイスラエル北部。200万年前に誕生したホモ・エレクトスという祖先が暮らしていた遺跡だ 》は真っ赤な嘘である.「イスラエル北部」とは前回の記事で述べたゲシャー・ベノット・ヤーコブ遺跡を指すが,この遺跡から発掘された「火の使用を示す証拠」は約75万年前のものである.この遺跡の発掘に関する報文はScience誌 (2009年12月18日発行) に掲載され,すぐに NATIONAL GEOGRAPHIC の公式サイトでも《現代的生活の起源はホモ・エレクトスか 》(2010年1月12日) が掲載された.その記事にも,75万年前だと書かれている.(文字の着色箇所)
《イスラエル北部にあるゲシャー・ベノット・ヤーコブ遺跡で、社会的組織が形成され、コミュニケーションが行われ、また日常生活を営む場所と労働のための場所が区別されていたことを示す最古の証拠が発見された。これらはすべて現代人的行動の顕著な特徴と考えられている。
この遺跡は75万年前の狩猟採集民の野営地で、ホモ・エレクトスなどの人類の祖先によって作られたと考えられる。》
ゲシャー遺跡から発掘された火の使用を示す証拠についてWikipedia【初期のヒト属による火の利用】は以下のように記述している.これは既に述べたが下に再掲する.
《イスラエルのベノット・ヤーコヴ橋の河岸にあるゲシャー遺跡では、ホモ・エレクトスかホモ・エルガステルが79万から69万年前に火を使っていた証拠がある。焼けたオリーブ、大麦、ブドウの種や、木、火打石が残されており、火を使った確実な証拠としては、これが世界最古のものと見られている。》
私はこの記事を,ロビン・ダンバー著『人類進化の謎を解き明かす』(インターシフト,2016年) を参照しながら書いているが,ではロビン・ダンバーは,人類による火の使用についてどう述べているかを,下に引用しよう.(要点箇所の文字の着色は当ブログの筆者が行った)
《…… (前略)
四〇~五〇万年前以前にアフリカ、ヨーロッパ、アジアで炉が発見されていないのは、この時期が火の使用における主要な転換期だったためと解釈されてきた。これより以前に自然の火 (落雷による火など) にたまたま出くわしたら、ホミニンはその機に乗じて火の力を利用したかもしれなかった。火を完全に使いこなすようになったのは約四〇万年前で、いったんその扱いに慣れると、どこでも意のままに火を絶やさずにおくことや、火をおこすこともできるようになったようだ。火にかかわるこの転換期は、定まった住居 (洞窟や小屋も含む) の出現と時を同じくしているらしい。大きな炉は一日に三〇キログラム以上の薪を必要とすると思われ、これは時間、エネルギー、協力という意味でたいそう大きな需要になる。だれかが、それだけの薪を集めなければならないからだ。これを毎日行うとすれば、すでに限界に近い時間収支に大きな負担を強いることになる。さらに、大きな火を絶やさないためには何人かが互いの活動の調整を図らねばならないかもしれない。互いの協力が必要だと認識し、交代しながら火を守るには、言語と認知能力が欠かせないだろう。どちらも大きな脳がなければできない。あとの章では、こうした認知能力を可能にするほど大きな脳が、約五〇万年前の旧人の出現より前にできたわけではないと論じよう。要するに、それよりはるか以前に料理を思わせる証拠 (たいてい、黒こげの骨や種子) はたしかに存在するとはいえ、これらの証拠は料理が四〇万年前まで食事の際の習慣にはなっていないことを示してもいる。もしこれが正しいなら、料理は初期ホモ属の食事に大きな影響を与えるほどの習慣にはなっておらず、したがって彼らの時間収支危機のおもな解決策にはならなかったと結論づけざるをえない。人類進化の他の側面の多くと同じように、火にかかわる文献は、とかく火が使用された最古の証拠の発見に焦点をあてがちだ。けれども、火の使用または料理が一度起きたと証明するのみで十分とはいえまい。料理が重要な役割を果たしたと主張するには、火が毎日のように、習慣的に使用されたという確証がなければならない。…… (後略)》
文中に出て来る「時間収支」の概念についてはダンバーの著書を参照されたい.
上に引用したロビン・ダンバーの説得力ある文章は,名指しはしていないが,ハーバード大学のリチャード・ランガム (Wikipediaには,英語版,日本語版共に項目が立てられていない) を批判したものである.リチャード・ランガムは,NHK『食の起源』の実質的MCを演じた慶應大学医学部・伊藤裕教授と同工異曲の珍説を唱えている人物である.邦訳著書は二冊あり,そのうちの『火の賜物―ヒトは料理で進化した』(NTT出版,2010年,原書"Catching Fire:HOW COOKING MADE US HUMAN" ) がよく知られている.リチャード教授はこの邦訳が出版された半年後に国際霊長類学会大会で講演するために来日した.その際に行われたインタビュー「火の使用,料理の発達と人類の進化」(日本調理科学会誌,Vol.44,No.4,2011年) が論文誌に掲載された.その中から抜粋引用する.
《何が私たちをヒト (人類) にしたのか
「何が私たちをヒト (人類) にしたのか」という問いに対して私は,私たちの心や精神的なものではなく,直立二足歩行をし,大きな脳を持ち,木登りはあまりうまくないという私たちの身体的な特徴について考えました。この問いに対する従来の答えは「肉食による進化」でしたが,私の新しい答えは「料理」です。ヒトの進化についての研究者たちには,化石から,200万年前にある変移が起こったことが知られています。それは,類人猿に近い猿人の化石から,現代のヒトに近い,200万年前以降のより新しい化石への変移です。そして,その頃に起こった食事の変化が非常に重要な役割を果たしたのだと長い間考えられてきました。しかしこれまでは,この猿人がより多くの肉を食べるようになり,それによってヒトになったのだと言われていました。…… (中略)
私の説は,アウストラロピテクスと呼ばれるこの猿人が火を使用するようになり,そしてそれが幾つかの理由からヒトとしての身体的特徴の進化を導いたのだというものです。まず,火を使用することができるようになった結果,ヒトはそれを用いて食物を料理することができるようになりました。食物を料理するということは二つの大きな効果をもたらします。食物を柔らかくすることと,食物の中により多くのエネルギーを与えることです。これらはいずれもたいへん重要なことです。食物が柔らかくなると噛みやすいので,そんなに大きな歯を必要としなくなります。食物を通じてより多くのエネルギーが得られることによって,大きな脳や大きな体を持つことができ,長距離の移動ができ,より頻繁に子どもを産むことができるなど,ヒト特有のさまざまなことが可能になります。…… (中略)
「私たちは火の使用と料理によってヒトになった」と私が言う意味は,「私たちが長い脚,完全な直立歩行,そして木登りに向かない足という,現代あるいは比較的最近の身体的特徴を持つことになったのは火の使用と料理によるものだ」ということなのです。
火の使用と料理はいつ始まったのか
考古学的証拠から,ヒトは25万年前には火を使用していたことがわかっています。しかしそれ以前のこととなると,考古学的な証拠はなくなってしまいます。》
つまりリチャード・ランガムの説は「アウストラロピテクスが火を使用して料理をするようになり,人類は大きな脳を持つようになったが,アウストラロピテクスが火を使用したという考古学的証拠はない」というものだ.アウストラロピテクスの化石と一緒に炉の跡が発見されるという考古学的事実を前提とした上で,初めて彼らが料理をしたという仮説が可能となるはずだが,そんな考古学的事実はないと自ら言うのだから,リチャード・ランガム説は,科学的な仮説以前の,ただの空想に過ぎない.
(アウストラロピテクスの復元想像図;パブリックドメイン,File:A.afarensis.jpg from Wikimedia Commons )
ロビン・ダンバーは,たとえアウストラロピテクスが火を使用した考古学的証拠が発見されたと仮定してもアウストラロピテクスの小さな脳 (チンパンジー程度) では身体の発達に影響を与えるほどの料理 (→栄養改善) は不可能だったと論証し,リチャード・ランガム説を一蹴したのである.
そもそもアウストラロピテクスは石器を作れず,ようやく自然石を使える程度の能力しかなかったとされる.それが火を熾して料理をしているというシーンは想像することが困難だ.
この荒唐無稽なリチャード・ランガム説におけるアウストラロピテクスをホモ・エレクトスに置き換えた,タチの悪い焼き直しが伊藤裕教授の奇説である.私が伊藤説を「タチが悪い」と非難するのは,ホモ・エレクトスが火を使用していたという証拠はゲシャー遺跡から出土した約75万年前のものなのに,伊藤教授はこれを200万年前のことであるという捏造を行ったからだ.これに比べれば,自説について「考古学的証拠はない」と正直に述べたリチャード・ランガムはフェアだと言える.
さて,伊藤教授は,200万年前にホモ・エレクトスが火を使い始めたという嘘で視聴者を騙したあと,いよいよ支離滅裂の度を増す.
まずはNスペPlusの当該箇所の,ブラウザ画面のコピーを下に引用する.
何度も繰り返して述べるが,上のグラフ上にホモ・エレクトスが火を使っている絵を描き入れて,200万年前にホモ・エレクトスが火を使用していたと主張する伊藤教授の説は,ゲシャー遺跡の発掘結果を捏造した嘘である.
その上さらに伊藤教授は,人類の脳の大きさの変化に関して, 約180万年前から現在に至るまで恣意的な回帰直線を描き入れて《脳が急速に“巨大化”していったことがわかってきた 》と説明した.
この回帰直線が「恣意的」だという意味は,この散布図を素直に眺めれば700万年前から現在まで一本の二次曲線を引くのが自然であるからだ.そしてその場合は,200万年前の時点に何もイベントを設定しなくても済むことになる.
仮に線形回帰を用いるならば,約300万年前頃から現在まで一本の回帰直線を引き,「約300万年前頃から脳の大きさが増大を始めた」するのが余程フェアである.上のグラフで,700万年前のサヘラントロプスや400万年前のアウストラロピテクスなどチンパンジーと大差ない猿人を,それよりも進化したホモ・エレクトスと同じ「人類」として回帰直線を引くのがそもそもおかしいのだ.
では,なぜ伊藤教授はこのような無理筋の嘘を捏ねまわしたのか.
リチャード・ランガム説が荒唐無稽になっているのは「アウストラロピテクスが火を使って料理をした」としている点にある.アウストラロピテクスをホモ・エレクトスに置き換えれば,リチャード・ランガム説を修正できると伊藤教授は考えたのではないか.
しかしその考えは,ロビン・ダンバーが既に2016年刊行の『人類進化の謎を解き明かす』の中で否定していた.ロビン・ダンバーは同書にほぼ同様のグラフ (p.23,図1-3) を掲載している.ただし横軸は時間軸 (万年前) ではなく,化石人類を左から古い順に並べている.
このグラフを一見すると,「人類の脳の大きさ」がアウストラロピテクスからホモ・ハビリスまではほとんど増えていないが,ホモ・ハビリスを起点としてホモ・エルガステル→ホモ・エレクトス→ホモ・ハイデルベルゲンシス→ネアンデルタール人へと急激に増加したように見える.しかしロビン・ダンバーは次のように述べている.文中の「ホミニン」はヒト族のこと.ヒト族にはヒト亜族とチンパンジー亜族がある.また文中の要点の着色は当ブログの筆者が行った.
《本書の枠組みをわかりやすくするため、図1-3に主要な化石ホミニンすべての脳容量を示す。過去六〇〇万年という長い時間をかけて、ホミニンの脳の大きさは一貫して増え、類人猿に近いアウストラロピテクスの時代の脳から現生人類の脳までで三倍になった。これを見ると、脳には際限なく大きくなるような圧力がたえずかかっていたように思われる。しかし、これは大きな脳に対する淘汰圧がずっとあったことをかならずしも意味するわけではない。事実、地質年代をとおして脳の大きさが継続して増加したというのは、異種の標本をひとまとめにしてしまったことから生じた錯覚だ。異なる種を区別すれば、より継続平衡に近いパターンが見えてくる。つまり、新たな種が生まれるたびに、当初は脳の大きさに急激な増加や移行期らしき兆候が見えるが、しばらくすると脳の大きさは安定するのだ。》
この引用箇所は,同種のヒト族においては脳の大きさは安定していると述べている.このことからただちに,ヒト族の脳の大きさはコントロールされているのではないかとの想像が可能となる.事実,その通りなのである.私たちの脳の大きさは遺伝子によって制御されているのだ.このことについて書かれた短い総説から一部を引用しよう.(破線と破線の間)
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「脳の進化と文化」(心身健康科学,5巻2号,2009年)
新井康允 (人間総合科学大学)
…… (前略)
現代人の脳の大きさを,現存のゴリラ,チンパンジーなどの大型類人猿と比較してみると,現代人の脳は体の大きさと比較して極めて大きく,人類の脳は非常に特異的な進化を遂げている.
図1は現存の大型類人猿と化石人類を含む人類の体重と脳の大きさの関係を調べたものである.ゴリラの体重はチンパンジーの約3倍もあり,体も大きいのに,脳の大きさはほとんど同じである.これに大して,人類の場合,現代人の体重はアファール猿人 (アウストラロピテクス・アフェレンシス) の体重より29%しか大きくないのに,現代人の脳は242%も大きく,人類の進化の過程で,脳の大きさの増大は特に著しい.
脳が大きくなったのは適応進化の結果と考えられるが,図1に示したような急激な変化には,脳の大きさを制御する遺伝子が関係している.その代表的なものとしてはマイクロセファリン (microcephalin, MCPH) がある.…… (中略)
MCPHには高度な多形性が見られ,この組み合わせが進化の過程で有効な淘汰の圧力として働いたと考えられる.(それ故,未だ脳の進化の可能性を秘めているかも知れない.) MCPHは正常な個体発生では,胎生期におけるニューロンの新生や移動の制御を促進すると考えられ,脳の大きさを増大するのに貢献したに違いない.小頭症の場合はこの過程の障害によって小頭症になってしまったわけである.…… (後略)
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[当ブログの筆者による註]
《MCPHには高度な多形性が見られ 》は「高度な多型性が見られ」の誤植.遺伝子の多型についてはWikipedia【多型】を参照のこと.
《これに大して 》は「これに対して」の誤植.
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新井先生の見通しの通り,MCPHが脳の大きさを増大するのに貢献するとして,脳の大きさが増大することは必ずしもよいことではない.脳は大きなエネルギーを消費するからである.
ある種における孤立したある集団が環境に適応する上で,そのエネルギー消費に見合った利益がなければ,脳が大きくなる変化は個体にとってデメリットとなり,結果としてその集団は脳が大きくなる方向に進化はしないだろう.
逆に言うと,大きな脳がもたらす利益 (例えば言語と認知の能力向上や,道具を作り扱う能力の向上) によって,脳が消費するエネルギーを賄えるようになれば,脳が大きくなる方向に進化することになるだろう.これを新井先生は《MCPHには高度な多形性 (ママ) が見られ,この組み合わせが進化の過程で有効な淘汰の圧力として働いたと考えられる 》と書いているわけだ.
これまで人類は,いくつもの種が,環境の変化 (多くは気候変動であったいう) を脳容量の増加で乗り切ってきた.そしてその大きさの脳では環境変化に適応できなくなった時に,滅亡してきた.その繰り返しの上に現生人類がある.その観点に立ってNHK『食の起源』の誤りを見ていこう.
[慶應大学伊藤裕教授の大ウソ (三) へ続く]
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