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2019年10月19日 (土)

マレフィセント2

『マレフィセント2』を観てきた.期待に反して,特に粗筋を紹介するほどの作品ではなかった.感想は,シナリオが粗雑だということ.
 要するに,唯一の悪役として登場するイングリス王妃 (オーロラ姫と結婚するフィリップ王子の母) が,なにゆえに「悪」になったのかが描きこまれていないのが原因だ.イングリスが若かった頃,彼女が王女として生まれ育った王国が飢饉で危機に瀕したとき,妖精に兄を殺されたらしく,その恨みについてイングリスが語る場面はあるが,台詞でそう言うだけで映像がないから,観客には真偽不明なのである.
 反対に,王とその息子であるフィリップは「平和」を連呼するのだが,なぜそのような平和主義者になったのかが全く不明である.さらに,フィリップが成人するまでの長い年月,イングリス王妃が,自分が「悪」であることを,どのようにして家族に知られぬよう隠してきたかが不明だ.映画というものは,善人でも悪人でも,そうなった理由を描かねばいけない.いきなり善人と悪人がでてくるのではテレビの水戸黄門と同じだ.水戸黄門ドラマを目指して制作したのであれば,たぶん費用がかかりすぎである.
 また普通は,フィリップ王子も成長する過程で母親に影響されて複雑な人格を形成するはずだが,しかしこの男はすごく単純な人格で,かつ国民を統率する人間的魅力がない.口で「平和」を唱えるだけでは平和はやってこないぞ.こんな男と一緒なって大丈夫かオーロラ.w
 それから,オーロラを眠らせた「呪いの糸車」をなぜかイングリスが所有しているのだが,入手経路が不明だ.
 それから,…… (以下略)
「マレフィセントとは何者なのか」は描かれているが,そのCGが大きいポケモンみたい (ネタバレ) で情けない.これさえ手抜きがなかったら,なんとかなったかも知れないのに.
 結局のところ,今年も残すところ二ヶ月少しとなった時点での公開予定作品の予告編を見てきたようなものだった.スターウォーズに期待しよう.だけどアナ雪は,もしかするとダメかも.

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