« 中古書籍の値付け | トップページ | 北村薫『中野のお父さん』 »

2019年10月29日 (火)

さよならガラケー

 毎日新聞《ドコモ、iモードとFOMAを26年3月終了 5Gに集中 》(掲載日付 2019年10月29日 16:46) によれば,あと六年余でガラケーの命運が尽きる.ガラケー端末そのものの出荷は既に終了しているが,サービスの終了時期が明らかになったわけだ.
 よく知られているように,六十歳以上の高齢者世代はスマホの普及率が低い.ネットにはPC (タブレットを含む) を使用し,通話はガラケーという人が多数派だ.
 それを示しているのが下のグラフ (平成三十年版情報通信白書の《人口減少時代のICTによる持続的成長 》から引用) だが,特に七十代以上のガラケー率が高いことを示している.
 
20191029b
 
 かつての地デジの時と同様の強制的方法で,2026年3月に,ガラケーを使用している高齢者はスマホに移行させられることになる.
 その際の端末購入費用を,高齢の年金生活者は負担することになるが,ドコモはそのあたりの社会的責任をどのように考えているのだろうか.現在七十代の世代のほとんどが世を去るのは二十年後だが,そこまで待てないのなら,いや待てと言うほうが無理だが,通信事業者と国の協同の政策として何らかの打つ手が必要だと私は思う.
 
 ところで,ネットメディアcitrusに,ライターの山田ゴメスが《スマホを使いこなす20代には衝撃! 50代のこんな言動に違和感を覚える…》(掲載日時 2019/10/29 10:14) を書いている.その文中にある次の箇所が情けない.
 
また、こんなこともあった。とある20代の女子が私の家に泊まった時の話。
夜中の1時くらいにトイレの水が止まらなくなった。為す術もなくおろおろするばかりの私は、「たしか郵便ポストの壁面に、クラシアンのマグネット広告がくっついてたよな…」と、あわててマンションエントランスへと向かおうとした。すると、その彼女がおもむろにスマホをいじり出し、「トイレの水 止まらない」で検索した対処法をもとに、いきなりタンクの蓋を開け、ガバッと手を入れてプラスティック製の風船みたいな器具をちょこちょこと触って、あっという間に「水のトラブル」を解決してくれたのであった。
 
「トイレの水が止まらない」トラブルはDIY以前の知識で,例えば切れた電球や,劣化して点滅するようになった蛍光管を新品に交換する程度の生活知識だ.現在五十六歳の山田ゴメスが知らないというので,私は脱力して床に崩れ落ちた.昭和の昔,「トイレのトラブル」と電球交換は家長の仕事であり,男たる者は,これができて初めて妻を迎え子を生す資格があったのである.ヾ(--;)チガウ
 水回りのトラブルが発生した際は,まず元栓乃至は止水栓を操作して水を止めてから行う.これ常識.
いきなりタンクの蓋を開け、ガバッと手を入れ 》るのは,スマホで検索するしか能のないバカのやることである.それを見て感心した山田ゴメスの,その歳まで生きてきて何とまあ不甲斐ない事よ.この男はテレビ番組『トリニクってなんの肉!?』に出るとよろしいレベルだ.
 それはともかく,この記事の結びはこうだ.
 
20191030b
 
 残念ながら私たちは山田ゴメスの期待に反して,スマホを活用することで《余った時間やお金を“別の有意義な何か”に回》すことなく,ネコ動画を観ているのである.w

|

« 中古書籍の値付け | トップページ | 北村薫『中野のお父さん』 »

新・雑事雑感」カテゴリの記事