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2019年9月17日 (火)

テレビだっていいものはいい

 関西テレビ放送『新説!所JAPAN』に磯田道史先生が出演して歴史的事件の解説をする企画がおもしろい.昨日は二回目の企画で「明智光秀の謀反」を取り上げた.前回 (第一回) は織田信長の遺体はどこに埋葬されたか,であった.
 まとまった論考とする以前の断片的エピソードについての考察を,磯田先生は『日本史の探偵手帳』(文春文庫) や『日本史の内幕』(中公新書) などで書いていらっしゃるが,『新説!所JAPAN』に出演されるのも,その路線だ.
 私のような一般人からすると,磯田先生ほどの知名度があれば,一般公開されていない史料を閲覧するのはむつかしいことではないように思えるのだが,先生によるとそうでもないらしい.研究に「テレビの力を借りたい」と何度も力説していらっしゃる.
 昨日の放送では,奇説「天海=明智光秀」を検証するのに筆跡鑑定をしたらどうだというアイデアを実際にやってみた.両者の真筆とされる文書の文字を東京大学史料編纂所の協力を得て鑑定したのであるが,磯田先生は「(史料編纂所はこういうことを) よくやってくれたなあ」と驚いていた.これなんかはテレビの力かも知れない.
 磯田先生というかたは,著書からは想像もできないキャラで,実にテレビ向きなお人だ.この企画の第三回が楽しみである.
 
 テレビの力といえば昨日,偶々NHK『病院ラジオ』を観て,強く心を動かされた.昨日の放送は,今年の八月七日に国立がん研究センター中央病院 (東京都中央区) を舞台にした第三回の再放送であった.これまでに昨年八月に国立循環器病研究センター (大阪府吹田市) を舞台にした第一回,次いで今年の四月に国立成育医療研究センター (東京都世田谷区) を舞台にした第二回が放送されて大きな反響を得たらしいが,不定期企画の放送だということもあり,私は全くこの番組のことを知らなかった.
 NHKは民放テレビよりは再放送が多い (民放には再放送を観たいと思うほどの番組はないが) けれど,それを見逃すとオン・デマンドの有料視聴になってしまう.この料金がちょっと高いのだ.
『病院ラジオ』のように好評だった不定期放送番組については,視聴者が放送および再放送を見逃すことのないように,メーリング・リストを配信してくれるといいのであるが.

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