ビブリア古書堂
ビブリア古書堂の物語ファンとしては不覚の一語だった.昨年の九月に出版された『ビブリア古書堂の事件手帳 ~扉子と不思議な客人たち~』を買い落としていたのだ.原因は,アマゾンとかネットの古書店でばかり本を買っていて,書店の実店舗に行かないからだ.時々書店に行き,平棚をさーっと見るだけで,こんなミスは起きないのに.少し反省した.
本作は,過去の七作品の数年後のお話という設定になっている.主人公の栞子と大輔は結婚して女の子が生まれており,その子は扉子という名である.第八作のタイトル『… ~扉子と不思議な客人たち~』は,第一作のそれ『ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~』と対応しているわけだ.
さて本書に収められた四つの物語の中では「第三話 佐々木丸美『雪の断章』(講談社)」がいい.モチーフになっている『雪の断章』を読んでみたくなること必定だ.
なにしろ一年近く前の出版だから,もうすぐ次作がリリースされるかも知れない.これからは改心して時々は本屋に足を運ぶことにしよう.
ちなみに,私の手元にある『ビブリア古書堂の事件手帳 ~扉子と不思議な客人たち~』 は初版だが,この中に誤植 (誤字ではない;校正の時に見落としたのだろう) が一ヶ所だけある.ビブリア・ファンはお気づきだろうか.
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