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2019年7月25日 (木)

なめこのピリ辛煮

 もう二十年近く前の事.妻と東北の夏祭りを見物に出かけた.青森のねぶた祭の前日は盛岡で宿泊したのだが,旅館の夕食に「なめこを辛く煮付けたもの」(一般的な名称は不明) が小鉢で出された.食べてみると,これが実にうまかった.
 以来,観光地に行くとキノコ加工品の瓶詰を探しているのだが,同じようなものは見つかっていない.
 
 つい先日,アマゾンで酒肴を探していたら,「なめこ三升漬け」というものがあった.製造販売者は「北海道名販」だが,同社が経営する北海道土産の販売店である「きのこ王国」のほうが通りがいいらしい.北海道名販は自社でもネットショップを運営しているが,どういうわけか,そのネットショップにはこの商品はなく,アマゾンと楽天にある.アマゾンでは「合わせ買い対象商品」のため配送料無料の五百四十円のみだが,楽天は配送料八百円を取るのでかなり高いものにつく.楽天で買うのはやめたほうがいい.
 それはさておき,その三升漬けを買って食べてみたのであるが,これが実に甘い.くどい味だ.甘すぎる.
 なんだこれは,と思って現材料表示を読むと,次の通りである.
 
なめこ、醤油、塩麴、唐辛子、醗酵調味料、酒、麹調味料、砂糖、鯖エキス、煮干エキス、一味唐辛子、カラメル色素、ph調整剤、調味料(アミノ酸等)、ビタミンB1、甘味料(カンゾウ) 》(phは誤りだが原文のままにした)
 
 塩麹を使っておきながら更に「麹調味料」なるものを使用している.塩麹自体が麹調味料なのだが,それとは別の「麹調味料」とは一体何なのか.わかりやすく書かないのが腑に落ちない.想像するに,麹調味料という名称で内容不明の業務用調味料なのではないか.
 また麹だけでも甘いのに,その上に砂糖を加え,更にカンゾウも使っているのが,理解に苦しむレシピだ.星一徹の晩酌の膳に,こんな甘ったるいものを明子が出したら,一徹は必ずや卓袱台返しの挙に出たであろう.
 ちなみにWikipedia【三升漬け】の記述は以下の通り.
 
三升漬(さんしょうづけ)は、青なんばん・麹・醤油をそれぞれ、一升ずつの分量で漬け込んだ保存食。北海道・東北地方の郷土料理である。
 
 なるほど,このいかにも北海道・東北の郷土料理らしいシンプルなレシピなら納得だ.辛いもん好きの御仁は大いに飯が進むであろう.北海道名販の「なめこの三升漬け」は,本来の三升漬けには使わない余計な調味料や食品添加物を加えて,どんどんまずくしたとしか思われぬ.
 さて昔々私が盛岡で食べた「なめこ加工品」と三升漬けはどうも別物のようだ.かくなる上は自作しかあるまいと,ネットのレシピを検索して作ったのが下の写真のものだ.
 
20190725a
 
 材料のなめこは,軸を切った小粒のものがポリ袋入りで味噌汁用に売られているが,あれは粘質物が多すぎて汁物以外には向かないように思う.
 そこで,大粒で軸が長い煮物用のものを買ってきた.調味料は日本酒,濃縮麺つゆ,水を同量ずつ.なめこがひたひたになるくらいに鍋に入れる.輪切りの唐辛子は適当量だが,私はかなりの量を鍋にブチこんだ.鍋を火にかけ,泡立たぬように弱火でちょっと煮立て,火を止めてできあがり.
 炊き立ての飯に載せて食ってみると,実にうまい.常備菜にしようと思う.
 

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