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2019年7月19日 (金)

大量無差別犯と精神鑑定

 京都アニメーションが放火され.三十三人もの人が殺された事件.アニメファンの若い人たちが受けたショックの大きさは想像もできない.
 この種の不条理かつ無差別な殺人は昔からあったのだろうが,人々に長く記憶されることになったのは,横溝正史『八つ墓村』のモチーフとされる「津山事件」だろう.しかし私自身の記憶にある最初の大量無差別殺人事件は,「深川通り魔殺人事件」だ.
 余談だが,この深川通り魔事件の犯人の名が川俣軍司であることはたくさんの人々が記憶しているだろう.しかるにWikipedia【深川通り魔殺人事件】では川俣軍司という姓名は書かれていない.ところがWikipedia【津山事件】には,犯行に及んだのは都井睦雄である (ただし犯行直後に自殺したため,容疑者とされている) と明記されている.両殺人犯の,Wikipediaにおける扱いの違いが何に基づくのか,不明である.
 さて,京都アニメーション放火殺人事件について,ネットで若い人たちが遣り取りしているのを読んでみた.すると「どうせ人権派弁護士がシャシャリ出てきて,精神鑑定されて責任能力なしで無罪放免だよ」との発言があり,他の若者たちは賛同していた.
 ふと思ったのだが,犯人に精神異常が疑われて精神鑑定が行われた事件は日常茶飯事のように数多いが,その結果はどうなんだろう.果たして無罪放免になっているのだろうか.少し調べてみたら,弁護士の寺林智栄という人が 書いた文章が目にとまった.
 
事件を起こした精神的にマズい人の、その後。》(2014年5月25日掲載)
 
 事は法曹の専門性が高く,私が上に掲げた文章を要約批評すると誤りが生じるかも知れないので,当ブログ読者はその全文をお読みいただきたい.
 上掲の文章が正確だとすると,ネット上の発言のように,無罪放免には必ずしもなっていないようだ.事実,川俣軍司は東京地裁で行われた判決公判で,裁判長は「覚醒剤中毒による心神耗弱状態にあったが刑事責任能力は問える」として,無期懲役の判決を言い渡した.
 警察は,放火犯が火傷を負って治療をうけているため,まだ逮捕に踏み切っていないが,おいおいこの男の詳細が報道されるだろう.メディアの報道を見守りたい.

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