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2019年7月16日 (火)

永山久夫がまた嘘を

 昨日 (7/15),首都圏ではフジテレビでやっている『新説!所JAPAN』を初めて観てみた.よくある情報バラエティ番組で,MCは所ジョージ,この日の放送のゲストは,井森美幸,陣内智則,パックン,三浦春馬だった.内容は番組のサイトに次のように書かれている.
 
所ジョージが日本にまつわる身近な謎に迫る知的バラエティー! 今回は、外国人が驚く「実は日本人だけ?」という行動や習慣を大特集!
 
 番組が取り上げた話題は幾つかあるのだが,そのうちの一つが「肉を薄く切って食べるのは日本人だけだ」という珍説だった.同様に引用すると,番組サイトには,次のように書いてある.
 
続いては、分厚いステーキが主流の外国人が驚く「どうして日本人は肉を薄く切って食べるのか?」。
 その意外な理由を食文化史研究家が解説。その鍵となるわれわれの食文化にゆかりのあるモノとは?
 はたして、欧米との違いが生まれたその理由とは?
 
 上の引用箇所に「食文化史研究家」としてあるのは,食文化に関する大嘘デタラメを本やテレビでまき散らしている,あの永山久夫だった.永山は「日本人が肉を薄く切って食べる理由」として「箸でつかみやすいように肉を薄く切って食べるのが日本人の美意識だからである」という何を言いたいのかわからぬことをぬかした.
 そもそも「肉を薄く切って食べるのは日本人だけだ」という立論からして間違っている.
分厚いステーキが主流の外国人が驚く 》などと永山は言うが,明治時代の日本人じゃあるまいし,日本人以外の人々を一括して外国人と呼ぶセンスが大馬鹿野郎である.日本人以外の人々をすべて外国人と呼ぶのであれば,外国人の中で最も数が多いのは中国人だが,私の知る限り中国の肉料理の主流は分厚いステーキではない.インドなどの多くのヒンドゥー教徒は,そもそも肉を食わないしステーキなんて論外だ.きっと永山の頭の中には欧米人=外国人という等式があるのだろう.中国人やインド人やエジプト人やラオスの山岳民族等々は,永山にとっては外国人ではないのだ.
 また欧米人が薄く切った肉料理を食わないかというと,そんなことはない.ローストビーフは,厚くカットすることもあるだろうが,サンドイッチには薄く切ったものを挟むのが普通だろう.イギリスでは昔から残り物の薄切りローストビーフを煮込んで食べていた.これがハッシュドビーフの始まりである.
 南米のシュラスコも,食べやすい大きさの串焼きもあるだろうが,串に挿して焼いた大きな塊の肉は,テレビの旅番組なんかで見ると,食べやすくスライスしている.
 永山は,思いついたことを,よく調べもせずに滔々と語る.いつぞやは講演で,日本人は箸を使うから頭がいい,と言っていた.箸を使うのは日本人だけではないし,箸を使っても永山のように頭が悪い者がいる.口に出す前に,よく考えろといいたい.

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