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2019年5月31日 (金)

まさかのお一人様ディズニー

 爺さん婆さんたちも,昔は若かった.子育ての時期,例えば上の子が中学校で下の子が小学校だなんて頃に,東京ディズニーランドに子供たちを連れて行った思い出のある人は多かろう.

 それが次第に,子供たちは学校の友達と遊びに行くようになり,私たちはTDRと縁遠くなった.
 今の若い人たちにとってミッキーマウスはキティちゃんと同じ着ぐるみジャンルのキャラではないかと思うが,私たち爺婆には両者は全く異なるものだ.ミッキーマウスは映画スターだったのだ.
 私たち団塊の年寄りが初めてミッキーを知ったのはアニメーション映画作品『ファンタジア』だと思う.日本公開は1955年だから,1950年生まれの私は観ていないが,それからずっと後に,日本テレビの高視聴率番組『ディズニーランド』で,太っ腹なスポンサーの三菱電機が『ファンタジア』のダイジェストを放送したのを観た.もちろんこの番組では,初期のモノクロ短編アニメのミッキー映画を何度も再放送した.しかしそれは「ギャグで笑いをとる」タイプのアニメであり,「それを観た少年が爺さんになっても内容を覚えている」といった質の高いアニメではなかった.
 Wikipedia【ファンタジア】に次のように書かれている.
 
製作過程
ウォルト・ディズニーは一連のミッキーマウス映画を製作しつつ、ミッキー映画と全く正反対の、芸術性の高い作品を製作することを願っていた。その手始めとしてSilly Symphony(シリー・シンフォニー)シリーズが誕生した。しかし、ウォルトはこれにも満足せず、さらに自身初の大作「白雪姫」を1937年に世に問うたことにより、かねてから願っていた「芸術性の高い映画」の目標を、完成度が高かった「白雪姫」よりもさらに高いものにすることに決めた。そこで、ウォルトはSilly Symphonyの方向性を多少は維持しながらもより物語性のある音楽作品を作ることにして、その筆頭候補として「魔法使いの弟子」を題材として取り上げることにした。さらにウォルトは、権威付けを狙って著名な指揮者の起用を考え、レオポルド・ストコフスキーを指名した。レストランで意気投合した後、1937年頃から製作を開始した。
 
 ウォルトの意図は果たされた.短編アニメに出てくる真っ黒なネズミではないミッキーを初めて見た日本の子供たちは,『ファンタジア』のミッキーが夢と魔法の国の主人公であることを知ったのである.
 ミッキーマウスの他にもう一人,子供たちをわくわくさせたのは,不定期に放送されたテレビ映画『トム・ソーヤーの冒険』シリーズだった.
 現在,Wikipedia を始め,ネット上を隈なく探しても,このディズニー版『トム・ソーヤーの冒険』に関する資料は見つからない.しかし,このテレビ映画があったればこそ,米国と東京のディズニーランドに「トム・ソーヤ島」が作られたのである.カリフォルニアの元祖ディズニーランドのものはウォルト・ディズニー自身が設計に携わったとされ,おそらくウォルトには,世界中の子供たちに人気のあったマーク・トウェインの原作に対する,自分自身の思い入れがあったのだろうと思われる.
 だが今や,テレビ映画『トム・ソーヤーの冒険』を記憶しているのは高齢者世代だけになった.だから元祖ディズニーランドの「島」は改装されてしまったし,パリのディズニーランドには元から「トム・ソーヤ島」がない.
 私の子どもたちが幼かった三十年近く前から,彼らが成長するまで,我が家では何度も東京ディズニーランドに出かけたが,子供たちと妻がアトラクションを楽しんでいる時に,私はウエスタンランドで少年時代の追憶に浸るのが好きだった.
「モノより思い出」と言ったのは誰であったか.確かに人生の終末期になって,何が大切かといったら,誰にとっても子供時代の思い出が一番だろう.私は,自分自身の少年時代と,私の子どもが小さかった頃のことを思い出したりしているうちに,ウエスタンランドで一日を過ごしてみたくなった.いわゆる「まさかの一人ディズニー」をしてみようと思ったのである.
 ディズニー好きな若者のブログ情報にあたってみると,宿泊は東京ベイ舞浜ホテルクラブリゾートが一人客が多いので,一人ディズニーにオヌヌメなんぞと書いてある.そこでJTBの特設コーナーで宿泊プランを探してみた.すると,スタンダードの部屋一室に大人一人で泊まると四万円~,デラックスなら五万円~だとのこと.若者よ,君たちは結構リッチだなあ.でも一室大人二人宿泊の場合は,一人当たりの宿泊料金はその半額だから,まあリゾートとしてはそこそこリーズナブルだといっていいだろう.つまり東京ベイ舞浜ホテルは,そもそも「まさかの一人ディズニー」は想定していないんじゃなかろうか.
 私ゃよく知らぬが,旅行代理店によって得意な宿泊施設が異なるのではないか.私はいつもは楽天トラベルで予約していて,これまで不満を感じたことはなかったが,今回は楽天トラベルには希望する条件の宿泊プランは見つからず,JTBのサイトで比較的リーズナブルなプランを見つけた.最初の希望日は,天気予報を調べたりしてオタオタしているうちに売り切れてしまったが,第二希望日は予約がとれた.
 というわけで,まさかの一人ティズニーを決行する.w 一日目はランド,二日目はシーで遊び,そのレポートは来週にでも書くつもりである.

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