カップ麺のスープ後入れ方式
カマタミワさんの新刊『ひとりぐらしこそ我が人生』が出たので早速購入 (Kindle版) した.
最初の方に次のような四コマがあった.
二コマ目《初めてお高いのを買った時 あとに入れる液体スープも先に入れちゃったんだよな だがもはやそんな失敗はしない私だよ》
三コマ目《お湯も注いだし さて何分待てば…》
ここでカマタミワさんは「粉末スープもお召し上がり直前に」とカップの「調理方法」に書かれていることに気が付いた.
これについてのミワさんの感想は以下の通り.
《最近のは粉も後入れのやつがあるの!? 知らんかったけど!? よく食べるのはドラッグストアで買う安売りのシーフードヌードルで、お高いの買うの数年ぶりだから知らんかったんだけど!? ここ数年の変化?》
実は私もつい最近,このことに気が付いた.
味付き即席麺の嚆矢である日清チキンラーメンが世に出たあと,じきに麺には味を付けず,粉末スープを小袋に入れて添付する方式になった.その方が,本物のラーメンに少しでも近いからだろう.
それからあと,「粉末スープ+ごまラー油」は「出前一丁」の独自方式だったが,スープが粉末と液体の二つが主流になり,さらには調味油も別添になってスープ三袋別添方式まで出てきた.たしか高価格帯のカップ麺では,具の袋と香辛料なんかまで付いて五袋方式まであったような気がする.
さすがに今は具とスープ二袋に落ち着いたが,この場合は具と粉末スープを先に入れてから湯を注ぎ,食べる直前に液体スープ (中に調味油が一緒に入っている) を加えるという時代が長く続いたはずだ.
それが,最近は先入れは具だけ (まれに具も後入れ方式の製品がある) で,スープは粉末も液体も後から入れる方式になっている.全即席カップ麺がそうかは知らぬが.
これは生ラーメンの作り方と同じで,麺自体に味がつかなくて私の好みではこれがいいと思うのだが,それでは,なぜ以前は粉末スープを先入れにしていたのか,それが疑問だ.
これについては昨年辺りからネット掲示板やブログに情報が現れている.それを読むと「粉末スープを後入れにすると,先入れよりも風味がよいから」との記事あるいは質問への回答が散見されるが,これでは「なぜ以前は粉末スープを先入れにしていたのか」の答えになっていない.後入れの方が味がいいなら,後入れにすればいいからである.現時点で,日清チキンラーメン以外の袋入り即席麺はすべて,粉末スープを後から入れる調理方法だから,カップ麺も後入れにして何の不都合もないはずである.
一つ考えられるのは,粉末スープにデキストリンとか食添増粘剤を入れ,トロミで「濃厚さ」を増強するためではないか,ということ.この場合は,後入れにせざるを得ない.先入れにすると,デキストリンあるいは食添増粘剤が不均一に固まってしまいやすいからである.この解釈では,カップ麺の場合は,袋入りラーメンと異なり,メーカーとしては先入れにしたい (理由はわからない) のだが,「濃厚さ」を優先すると,後入れになってしまう,ということだ.
これはもう即席麺メーカーに問い合わせるしかないかも.あるいは『チコちゃん』にでも質問葉書を出してみるか.
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