アンコールを一目でも (補遺1)
カンボジアの御土産について.

左上の箱は,経営者が日本人だということでよく知られたアンコールクッキー.「ぼったくりだ」とか,「企業理念」が欺瞞だなどと悪評高い.「ぼったくり」とは,このショップに観光客を連れて行ったガイド (の会社) に高率のリベートが払われることを指している.
私は,ツアーの現地ガイドさんに,立派な観光案内をしてもらったことに感謝の意を込めて,アンコールクッキーを購入した.日本人観光客がこれを買えば,ガイドさんたちの会社に利益がもたらされるわけで,それのどこが悪いことなのか理解に苦しむ.
右下の袋はバナナ・チップである.プノンペンの空港で買った.カンボジアの食品は一般的に期限表示がなく,このバナナチップも同じ.帰国して開封したら,酷い劣化臭がした.アンコールクッキーのショップで試食した同種の商品はおいしかったが,空港で販売されていた現地生産品は,間違いなく「製造した順に販売する」,つまり「先入れ先出し」と言う基本が守られていない.
右上は薄皮付きのピーナッツとハーブを混ぜたものである.ホテルのバーで飲んだ時に突き出しに出てきたもので,なかなか旨かったので空港で買った.帰国して食べようとしたが,激しい酸化臭がして食べられたものではなかった.これもバナナチップと同じく,かなり前に製造されたものが,今でも販売されているのだ.
アンコールクッキーのショップで販売されている商品は期限表示がされている.すなわち同社では「先入れ先出し」が行われている.日本人の食品会社ではこれは基本中の基本だ.これが食品の品質管理上でどれほど大切なことか,アンコールクッキーの店を非難する人たちに一考して欲しい.
販売する店側にとって,期限表示は「先入れ先出し」のための有力なツールなのだ.買う側にも安心感を与えるし.
左下は塩蔵の黒コショウである.これもガイドさんがバス内で注文を取って販売したものだ.これは日本人相手の商品だからか,期限表示がある.試食したところ,実にすぐれものだった.これも御土産店で売られているが,どうせ買うなら,行方不明になったトラブル爺のために捜索隊を出してくれたことへのお礼の意味で,このガイドさんから買いたいと思って購入した.ツアーメンバーたちは全員が買った.
これを,帰国して,ピザにトッピングして食べたら風味抜群であった.炒飯,焼きそばにも合う.なんなら白飯にもどうぞ.
写真の背景にしたのは,オールド・マーケットで購入したテーブルクロスだ.いい色だと思うので,このブログに載せる写真の背景に使いたい.
上に紹介した《地球の歩き方 Q&A 》に掲載された《アンコールクッキーについて皆様はどう思われますか 》に,《高いお勉強代と思って。》と題したレスが付いている.そこから少し下に引用する.
《ただ、本当にカンボジアという国の将来の発展を案ずるのであれば「その国の為に」という名目に心を曇らされて「安易」にお金を落としてはいけないと思います。
よく遺跡近辺で物売りの子供、レストランや道端で寄って来る物売りの子供、とても可愛いし、あの目で懸命に訴えられたら、買ってあげたくなります。しかし、それはとても安易な、そしてその子供達の助けにはならないお金です。》
私たちのツアーに,若いお嬢さんが二人いた.サンボープレイクック遺跡を見学している時に,日本なら小学校にあがったばかりくらいの男の子と女の子が,「買ってください」という表情で,彼女らに両手で持ったスカーフを見せた.二人は,そのスカーフを品定めして,「あ,これかわいいー」と言って買った.男の子と女の子は,はにかむような,うれしそうな表情をした.
投稿者は《それはとても安易な、その子供達の助けにはならないお金です 》と言うが,めんどくせー奴だなと思う.
観光客が物売りの子からスカーフを買うと,その子が鞭で打たれるというのか.そんなことはなかろう.ならば「あ,これかわいいー」で買ってもいいじゃないか.投稿者は《カンボジアの方々が潤うどころか、何かにより、それを阻めていることに力を貸してしまっているのではないか?》(当ブログ筆者の註;日本語になっていない) と言うが,それは根拠のあることなのか.
かわいいスカーフを買った彼女たちは,ある日,引き出しの中のスカーフを手に取り,カンボジアでそれを売っていた子供たちの笑顔を思い出すだろう.それでいい.私はそう思う.
〈 アンコールを一目でも (補遺2) へ続く 〉

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