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2019年1月18日 (金)

公園のベンチ (二)

 昨日の記事の末尾を再掲する.

ともあれこれ以後の東京都は,都民の目に見える形では,職員と機動隊による「ホームレス」排撃を実行しつつ,目に見えない形では,公園等の公共施設におけるベンチを「仕切り付きベンチ」にしていった.そしてこのベンチは他の自治体にも拡大伝播していった.

 公共施設に設置されるベンチが,次第に仕切り付きの形式に変化していくことに着目し,ネットに記事を書き,写真で記録した人たちがいた.一例として《ベンチの仕切り写真館 1 》《ベンチの仕切り写真館 2 》と《公園のベンチが人を排除する? 不便に進化するホームレス排除の仕掛け 》を紹介する.この三つのサイトは2007年頃までを扱っているが,私の記憶 (データはない) でもこの頃までに,公共的な場所にあるベンチは,仕切り付きタイプが席捲したと思う.
 
 前回に書いたように,「ホームレス自立支援法」の施行は平成十四年 (2002年) であるが,翌年に厚労省は「ホームレス実態調査」を実施した.それによると全国の総数は 25,296 人であった.人数が一番多かった大阪市は 6,603 人,これに次ぐ東京都23区は 6,174 人であった.
 東京都は翌十六年から毎年,調査を行い,結果 (路上生活者概数調査) を公開している.結果の一部を転記すれば以下の通りである.
-------------------------------------------------- 
【東京都23区における「ホームレス」総数
-------------------------------------------------- 
平成16年2月    5,365 (人)
  17 2     4,619
  18 2     3,773
  19 2     3,402
  20 1     2,611
  21 1     2,341
  22 1     2,055
  23 1     1,677
  24 1     1,437
  25 1     1,117
  26 1      955
  27 1      778
  28 1      744
  29 1      721
  30 1      620
--------------------------------------------------
【東京都23区の地区別「ホームレス」数 (平成三十年) 】
20190118a

【東京都23区の施設別「ホームレス」数 (平成三十年) 】
20190118b
 
 総数は年度別に集計した.このデータを見て誰でも驚くであろうことは,一貫して右肩下がりに都内の「ホームレス」(国は「ホームレス」としているが,都では路上生活者と呼んでいる) の数が減少を続けてきたことである.我が国の経済状況が「失われた二十年」に低迷したままだったのにもかかわらず,「ホームレス」は激減した.彼らは本当に減ったのか.彼らはどこに行ったのか.都の調査については,その信憑性を疑う声がある.(後述)
 
 地区別の結果,施設別の結果は
最新のものだけを上に示した.これを年度別に眺めても各地区,各施設毎に指摘すべき特別な傾向は見られないからである.

 ちなみに,厚生労働省は地方自治体の調査結果を集計して毎年公表している.例えば平成三十年の結果は《ホームレスの実態に関する全国調査(概数調査)結果について 》である.
 結果をまとめて簡単に言うと,この十年程で驚くべき数の「ホームレス」が減少したというものである.

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