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2019年1月26日 (土)

記念艦三笠でカレーを (海軍カレー編 25)

 前回の記事《記念艦三笠でカレーを (海軍カレー編 24)》の末尾を再掲する.
 
戦後,カレーライスが国民食となったのは,昭和十二年版『軍隊調理法』と,大陸の戦地から生還した陸軍兵士たちの手による.高齢者世代は,その過程を遠い目で思い出すのである.
 
 戦争中はカレー粉の製造に必要なスパイスは軍が独占していたが,戦後はこれが解放されて,市中にカレー粉が不自由なく出回るようになった.全国の家庭で同時多発的にカレーライスが食膳にのぼるようになった.だから,ある日突然に,カレーライスは横須賀が本家なんですと言われても,何言ってんのあんた,という感じであった.子供の頃,母親が作ってくれたカレーに「それって実は,お母さんの味ではなくて,横須賀の味なんですよね」とケチをつけられた気がして,おそらく今の高齢者たち全員から横須賀は嫌われたと思う.
 年金暮らしになった私は暇だから,「そこまで言うなら本家本場のカレーとやらを食ってやろうじゃないか!」と思って,クラブツーリズムの日帰りツアー「日本遺産認定記念 横須賀軍港クルーズと猿島 特別に記念艦三笠の中で海軍カレーの昼食」に参加したのであった.
 
 というわけで猿島観光から,記念艦三笠が固定されている横須賀新港へ戻ってきた私たちツアー一行は,ここで猿島を案内してくれた現地ガイドさんたちと別れた.
 
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 (↑) 船着き場から公園に入るとすぐに三笠が見える.(アクセス)
 
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 (↑) この階段から上甲板に上ると,すぐ中甲板へ降りる階段がある.中甲板の端に,きれいに復元された士官室があり,私たちはそこで昼食のカレーを食べることになった.
 
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 (↑) これがそのカレーライスだ.横須賀市内にあるセントラルホテルのティーラウンジ「ボンジュール」からの出前だという.これはツアーの企画で,三笠の中でレストランが通常営業しているわけではない.
「ボンジュール」では,グランドメニューではなく,要予約の団体専用カレーである.ホテルで食べる時はグリルした野菜を載せたライスと,カレーが別になっている.名称こそ「海軍カレー」だが,見ての通りの歴とした欧風カレーである.でも,牛乳とサラダを添えれば「海軍カレー」を名乗ってもいいのだ.w
 横須賀市内の他の店では,「海軍カレー」は千円少しの価格だから,「ボンジュール」のカレーライスは別格のいわゆるホテルのカレーだ.なるほどおいしい.ツアー参加者に地元の人がいて,これが目当てで参加したと言った.市内のカレー屋の「海軍カレー」は人気がないのだという.「あの値段で,あの程度の味のカレーならコスパ的にナシです.自分ちで作ったほうがよほどおいしいです」と言っていた.町おこし「海軍カレー」轟沈す.ww
(市内の店の「海軍カレー」がどんなものかという画像)
 
 食後,艦内を一通り観て回った.
 
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 (↑) 主砲の復元模型.その奥は艦橋.主砲模型は近くで見るとちょっとチャチ.昭和の特撮映画的な質感.
 
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 (↑) 上甲板にある日本海海戦の図.
 
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 (↑) 中甲板に展示されている三笠の艦首飾りと艦隊旗.いずれも本物.
 
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 (↑) 将官用の洗面台とトイレ,バスタブ.戦後,盗掘されたピラミッドの如く,家具調度品が盗まれて三笠は荒廃したが,復元に際しては海外からの寄贈を受けたという.
 
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 三笠を降りると,公園の端に売店があった.記念艦三笠観光の御土産が売られている.私はレトルトの「海軍カレー」を二つ買った.左側は横須賀市内の店「ウッドアイランド」の委託製造品.製造者は大阪市鶴見区にあるベル食品工業.店の献立を基にしてレトルトカレーなどを製造してくれる会社だ.右側は同じく横須賀市内の横須賀海軍カレー本舗のもので,同様にベル食品工業が製造している.
 ウッドアイランドのレトルトカレーを試食してみた.白飯は大塚食品の「マンナンごはん 百四十グラム」で,カレーは二百グラム.酸味を抑えた甘口のレトルトカレーで,レトルトカレーとしてはおいしい部類だが,なにしろハウスやエスビーなどの製品が二袋買える値段だから当然だし,じゃ二倍おいしいかというと,そういうことはない.リピートなしということで決定!
 横須賀海軍カレー本舗の……(中略)……じゃ二倍おいしいかというと (以下同文)

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