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2018年12月30日 (日)

お礼参りのはずなのに

 昨年 (平成二十九年) から,年賀状を元日に書くことにした.それまでは,年賀葉書の通信面 (私の IME は通信麺と変換するが,なんだそれは) の文末に「○○年元旦」と嘘を書いて師走に投函していたのである.
 すると,正月から暫く経った頃に会った人から「年賀状をくれなかったから,喪中なのか何か悪いことでもあったのかと心配していた」と言われた.もちろんその人には年明けに賀状を書いたのに,である.
 つまりこの人は,元日や正月二日に配達された賀状しか見ていない.その後に届いたものは,誰からの葉書か確認せずに,どこかに放り投げているに違いない.
 そこで思ったのだが,このやり方は,義理を欠かずに賀状を書く枚数を減らせるのに使える.実際に翌年は,二十人ほどの人から賀状がこなくなった.
 そうこうしているうちに私は齢七十になる.そうしたら高齢を理由に,きっぱりと年賀状の遣り取りをやめようと思う.これを「終活年賀状」と言うらしい.

 惰性でやっていた習慣を改めるのは,気分一新でいいかも知れない.
 今年 (平成三十年) の正月までは鎌倉へ初詣に出かけていたのだが,今度から師走詣にしてみようかしらん.
 正月に一年の幸を前向きに祈るより,青息吐息で師走に「やれやれどうにか生き延びました,ぜいぜい」と神仏にお礼を申し上げるほうが,人生の終末期にはふさわしいような気がするのである.
 というわけで,師走詣に出かける前に,一応どんなものか検索してみたら,やれ「最強開運」だとか「初詣よりも御利益が!」などとヒットした.意に反してどうやら師走詣は,神仏へのお礼というより,欲にまみれたものらしい.なんだか出鼻をくじかれたような…w

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