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2018年12月30日 (日)

お箸の国の人なのに (五)

 先日 (12/27) 放送されたテレビ東京『昼めし旅~大盛りSP“秘境バス”薩摩旅!』では,西郷輝彦と門脇佳奈子ちゃんの二人が,鹿児島駅から南にバス旅をした.
 途中下車した人気のない集落で,二人は偶然に出会った老夫婦のお宅にお邪魔することになった.
 そして玄関先の上がり框に腰かけた二人に,その家の老主婦は,お茶請けに漬物と里芋の煮たものを出して歓待した.
 ここで西郷輝彦は,自分が演じるべきキャラを承知していて,薩摩の男らしく,いささかの頓着もなしに,里芋に箸をぶっすりと刺した.w
 
20181229b
 
 ここでカメラマンは,すかさず西郷輝彦の箸先をアップで撮った (上の画像).
 この番組は打ち合わせなしのぶっつけ本番だから,この場面でカメラマンと被写体 (西郷) の阿吽の呼吸というか,巧まぬ演出に私は,うまいもんだなーと感心した.
 余計な説明だが,里芋の煮え具合が柔らかくなくて,箸で強く挟むとすべって転がりそうだったからという理由で,西郷輝彦は刺し箸をしたわけではない.同じものを門脇佳奈子ちゃんは難なく箸で挟んで食べているからである.ww
 
20181229c
 
 さて,里芋はぬめりがあるから箸でつかむとすべるという人がいる.しかしこれは先入観にすぎない.手を抜かずに上手に煮た里芋は,容易に箸でつかむことができるのである.

 しかるに自分で確かめもせずに,先入観でものを言う人がいるので,下にその例を挙げる.
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20181229a
 
 上の記事を書いた人は《ちょっと気の張った料亭やレストラン 》では,箸でつかみ損ねるような手抜き料理の里芋煮は出てこないということを知らないのだろう.
 それに第一,そういう店では,箸が塗箸ではない.会席料理の席なら質の良い利休箸であるし,上の記事中にイカと里芋の煮付けの画像が貼られているが,そのような家庭料理を得意とする普通の小料理屋さんでも割箸だから,里芋が器の外にすべって転がる心配はないのである.w
 上に引用した記事の筆者はマナー講師のようだが,「忌み箸」など箸のマナーを語る前に,料理の基本を知っておいたほうがいい.例えば里芋は,丁寧に下茹でしてから味付けしてもいいし,あるいは直に煮ても,ふっくらと上手に煮れば箸でつかめぬことはない.
 刺し箸は,里芋にはぬめりがあるから,などの理由があってするのではない.見た目のきれいな食べ方を知らないとか,単なる習慣にすぎないのである.(演出の場合を除く w)

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