『氷の王国』と『しっぽの声 2』
昨日の記事《南の魔女はオススメ》の末尾を再掲.
《実は『スノーホワイト』の続編『スノーホワイト/氷の王国』も中古品を買ってあるが,これは公開時からボロボロに貶された作品だ.しかし映画は観てみなければわからないから,実際に観てから評価したい》
ほんとに映画は観てみなければわからない.前作『スノーホワイト』は駄作だった (王女なのに,口を半開きにしっぱなしで知性も気品も感じられないスノーホワイトを演じたクリステン・スチュワートは,この作品で第33回ゴールデンラズベリー賞の最低主演女優賞を獲得した w ) が,『スノーホワイト/氷の王国』はとりあえず映画になっている.映画の口コミサイトでボロボロに貶されているのが不思議だ.みんな映画のどこを観ているんだ?
この映画を観た人たちのレビューに「肝心のスノーホワイトはどうしたの?」というのがあるが,その疑問は,邦題しか見ていないからだ.原題は前作が“Snow White & the Huntsman”で今作は“The Huntsman: Winter's War”だから,別にスノーホワイト (白雪姫がモデル) が登場しなくても構わないのだ.むしろこの二作の主人公は“the Huntsman”なのだということが原題に示されている.つまり“Snow White & the Huntsman”は“The Huntsman: Winter's War”のプロローグであると同時にエピローグでもあるのだ.
実は最初の構想は「スノーホワイト三部作」だったのだが,スノーホワイト役のクリステン・スチュワートが,監督のルパート・サンダースと不倫したため,二人とも企画から降板し,スピンオフ作品として構想されていた“The Huntsman: Winter's War”が代わって第二作に浮上したという経緯があったのである.
そういう大人の事情があったので,三部作構想は頓挫してしまったのかも知れない.
しかし“Snow White & the Huntsman”と“The Huntsman: Winter's War”のいずれにおいても「魔法の鏡はどこからきたのか」という伏線が回収されていない.もし第三作が作られるとすれば,魔法の鏡の由緒を巡る物語になるだろう.
話題変わって,今週月曜日の記事《しっぽの声 》に《刊行されたばかりの「2」も買うことにした》と書いたが,その「2」が届いたので早速読んでみた.
ちょっと物語の展開がモタモタしている感が否めない.ただし,ストーリーに原作協力者の杉本彩さんの意向が反映されているのはよく理解できる.この話の流れから予想すると,きっと「3」では杉本彩さんと某動物愛護団体との軋轢 (これはよく知られている事実) が描かれるのだろうと思う.
杉本彩さんの考えに同意しない人も多いのではないかと思うが,それでもこのコミックは,日本のペットマーケットの実際を知るために読んでみるのを薦める.
杉本彩さんの考えに同意しない人も多いのではないかと思うが,それでもこのコミックは,日本のペットマーケットの実際を知るために読んでみるのを薦める.
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