初めての台湾 (四)
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ツアー一行は,士林夜市の入り口で自由行動となった.
私はこの台湾旅行で事前に何の下調べもしておらず,添乗員のSさんに「自由行動でーす」と言われてから,やおら「さーてどうしよう」と考えるという始末であったが,さすがに女性はしっかりしている.年配の御婦人一名と若い娘さんたちが「やっぱりタピオカミルクティーよねー」というので,何が「やっぱり」なのかわからぬが,その三人グループに混ぜてもらった.
タピオカミルクティーを探しつつ士林夜市の狭い雑踏を歩く.
この夜市=ナイトマーケットは,路上で営業しているテント張の屋台ではなくて,固定屋台店で構成されている商店街というかショッピングセンターみたいなものだと思った.

それでも出口に近い辺りでは通路の上の屋根はなくなって,屋台街らしい雰囲気が漂っている.

メインストリートの突き当りには,寺院らしきものがあった.調べると慈諴宮という寺院で,士林夜市は元々がこのお寺の門前に発達した屋台街なのだという.なるほどこの界隈は,先程通り過ぎてきた屋根付き屋台街よりも濃いアジアンテイストが漂っている (ような気がする).

本堂前のスペースはそれ程広くないが,若者たちが軽食を食べながらたむろしていた.
本堂に入ると,恋人たちと思しき二人連れが,何やら赤く彩色した木片を床に投げている.

女性三人と私の一行は,「あれって何してるのかな」と訝しんだが,そのカップルが真剣な表情をしているので,彼らに「何してるんですか?」と訊くのはためらわれた.あとで現地ガイドのRさんに訊くと,台湾式の占いだそうで,観光の最後に行った寺院でやり方を教えてもらった.
慈諴宮から士林夜市入口への戻りは,別の筋を通り,横丁にも出たり入ったりして散策を楽しんだ.そして小さなタピオカミルクティー専門の屋台 (JR東日本の駅構内にあるジューススタンド「ハニーズバー」のブースの半分くらいの間口) を見つけ,私たちはようやくタピオカミルクティーにありついた.
女性たちは先刻御承知の飲み物らしかったが,私は初めて口にした.なかなかうまいじゃないかと思った.そして翌日から一日に一回はタピオカミルクティーを飲んだ.
それから士林夜市の入り口に戻り,そこから地下にあるフードコートへ降りて中をウロついた.
女性たちは買い食いをしたようだったが,私はこのフードコートで小エビの素揚げをテイクアウトで買って,これをつまみにホテルの部屋で酒を飲むことにした.
慈諴宮から士林夜市入口への戻りは,別の筋を通り,横丁にも出たり入ったりして散策を楽しんだ.そして小さなタピオカミルクティー専門の屋台 (JR東日本の駅構内にあるジューススタンド「ハニーズバー」のブースの半分くらいの間口) を見つけ,私たちはようやくタピオカミルクティーにありついた.
女性たちは先刻御承知の飲み物らしかったが,私は初めて口にした.なかなかうまいじゃないかと思った.そして翌日から一日に一回はタピオカミルクティーを飲んだ.
それから士林夜市の入り口に戻り,そこから地下にあるフードコートへ降りて中をウロついた.
女性たちは買い食いをしたようだったが,私はこのフードコートで小エビの素揚げをテイクアウトで買って,これをつまみにホテルの部屋で酒を飲むことにした.

自由時間が終わって再集合した一行は士林夜市からバスに乗り,宿泊する洛碁大飯店・林森館へ向かった.
洛碁大飯店・林森館はビジネスホテルだが,小さくても大飯店なのである.日本にもよくあるけれど,ホテルのすぐ隣にコンビニがあるというタイプのビジネスホテルであった.部屋はかなり狭いが,一日中観光して帰ったら寝るだけだからこれでいいのだ.
私は隣のコンビニ (セブンイレブン) で日本製のチューハイとウイスキーのハーフボトルを買って部屋飲みを始めたのだが,夜市で買ってきた小エビの素揚げのうまさに感動した.日本の居酒屋にも同じような品があるが,こちらは塩加減が絶妙で,はるかにうまいと思った.
さて明日はいよいよ故宮博物院見学である.深酒はしないで眠ろう.
と思ったが,チューハイ二本とウイスキーのハーフボトルを半分空けてしまった.
(初めての台湾 (五) へ続く)
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