初めての台湾 (二)
前回の記事《初めての台湾 (一) 》
台湾ツアー出発の数日前に,クラブツーリズム添乗員のSさんから電話があった.旅をよろしく御一緒お願いしますという挨拶と,何か事前に訊いておきたいことはありますか?という内容だった.特に確認しておきたいことはないと答えると,では当日成田でお会いしましょうということで電話は切れた.
Sさんは,言葉遣いも声もきちんとした印象の女性で,このツアーの少し前にやはりクラブツーリズムで白川郷ツアーに行ったのだが,そのときのダメダメ添乗員とは大違いだと思った.
ツアーの当日,出発空港は成田なので,大船駅から成田エクスプレスで成田の第2ターミナルビルに行った.乗るのはキャセイパシフィックである.
集合指定時間より少し早めに到着して出発ロビーフロアにあるクラブツーリズムのブースに行くと,若い女性社員がいて,チケットと名札などが入ったポーチを渡された.搭乗券は参加者各自で取るようで,キャセイの発券機の場所を教えてくれた.
集合指定時間より少し早めに到着して出発ロビーフロアにあるクラブツーリズムのブースに行くと,若い女性社員がいて,チケットと名札などが入ったポーチを渡された.搭乗券は参加者各自で取るようで,キャセイの発券機の場所を教えてくれた.
発券機へ行く途中で,たぶんSさんと思われる女性が,私より年配と思しき御婦人ツアー参加者のお世話をしていたので「Sさんですか?」と訊ねるとそうだと言うので,よろしくと挨拶し,それから発券機で手続きをした.
クラブツーリズムのブースに戻って少しすると,参加者全員が揃った.Sさんの先導でキャセイのカウンターへ行って荷物を預け,それから手荷物検査場へ向かった.参加者各自で検査を受けたら,台湾行 CTX**** 便の搭乗口前で再集合してくださいとのことだった.
私は出発前に買い物をするわけでもないから,再集合まで時間が余ってしまい,喉が渇いたこともあって,ドリンク売り場に行った.
すると若い東南アジア系外国人カップルの先客がいて,何を飲むかという相談をしていた.言葉がわからないが,たぶんそういう話をいつまでも続けるのであった.
私は次第にイライラ感がつのってきた.
自分の飲むドリンクくらい相談せずに自分で決めればいいのにと諸兄は思われるかも知れぬが,こやつらはプラスティックのカップに入れてストローを挿したドリンクを半分飲んだら交換するに違いないのだ.
そして二人の目を見つめ合って「うふ」「うふふ」などと微笑み合うのだ.そうとしか考えられぬ愚かな行動である.
後ろでイライラしている私を無視して数分間の相談を終えた二人は各自の飲み物を注文した.
店員さんはあっという間に飲み物を用意してカウンターに置き,合計の値段を二人に告げた.
ところがこのとき,男が小銭入れの口を開けたまま床に落とした.彼らが日本滞在中に貯め込んだ大量の小銭がぶち撒かれたのである.
二人はたぶん彼らの言葉で「うわーっ」「あらーっ」とか何とか言いながら,それでも何だか楽しそうに見つめ合いながら硬貨を拾い集め始めた.うふ.うふふ.
だめだこりゃ (死語 by いかりや長介).ここに至って遂に私は飲み物を買うのを諦め,搭乗口前に戻ったのである.
ところがこのとき,男が小銭入れの口を開けたまま床に落とした.彼らが日本滞在中に貯め込んだ大量の小銭がぶち撒かれたのである.
二人はたぶん彼らの言葉で「うわーっ」「あらーっ」とか何とか言いながら,それでも何だか楽しそうに見つめ合いながら硬貨を拾い集め始めた.うふ.うふふ.
だめだこりゃ (死語 by いかりや長介).ここに至って遂に私は飲み物を買うのを諦め,搭乗口前に戻ったのである.
話は唐突だが,最近「エアポート投稿おじさん」とかいうのが流行しているのだそうだ.
ネットニュース日刊 SPA!の《なぜおっさんはSNSに“空港にいる俺”の写真をアップするのか? 20代女性からブーイング》 (2018/05/02 08:55 掲載) に書いてあった.
ネットニュース日刊 SPA!の《なぜおっさんはSNSに“空港にいる俺”の写真をアップするのか? 20代女性からブーイング》 (2018/05/02 08:55 掲載) に書いてあった.
このエアポート投稿おじさんたちは
《一番の特徴は、空港のラウンジや搭乗口の写真をアップして、そこに一言だけ添えていること。『しばらく旅に出ます』『東京を離れます』とか。でも、一番ムカつくのは『さて、どこに行くでしょう?』というクイズ文ポスト。誰も知りたくねーよ、とつっこんでます》
《気持ちはわからなくはないですが、こっちはそろそろうんざりしていることに気付いてほしいです。空港第2ビルに着いた瞬間に浮かれてんじゃねーよ、と言いたい》
と若い女性たちにバカにされても SNS 投稿をやるのだというが,記事はその理由を次のように推測している.
《さらにこうした投稿をより勢いづかせてしまうのが、空港にいる時間は圧倒的に暇であるということ。搭乗まで時間があるので、ついスマホで写真を撮影、迂闊に若者とつながっているFacebookに更新してしまうのかもしれない。》
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