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2018年4月 3日 (火)

熟女

 私のささやかな家は狭かったのに子供が二人いたから,当然私は居所がなく (長く単身赴任だった=企業犯罪を社長に指示されたが拒否したため憎まれて地方の小さな事業所に二十年近くも島流しされた),そのため本の置き場がなかった.それで今から思うと必要な本をどんどん手放した.
 だから再読したくなった本は古本を買っている.
 先日,呉智英『ロゴスの名はロゴス』(メディアファクトリー,1999年) を読み直したくなって Amazon に注文したら,大変にきれいな本が届いた.奥付を見ると,初版第一刷である.きっと元の持ち主が大切にしていたものだろう.
 その31ページに,少女からのファンレターのことが書かれている.
 
「先生、こんどわたしとデートしませう」
  と書いてあった。
  私はコドモには興味がないから (熟女が好き)、「子守りはしません」と返事を出しておいたが
 
 この文章の初出は,たぶん『就職ジャーナル』の1995年2月号と思われる.その時代にもう「熟女」という言葉があったのか,と私は軽く驚いた.
 Wikipedia を調べると,1970年代に提唱された中高年の呼称「熟年」は解説されているが,「熟女」の起源は書かれていない.ただし,確認していないが三省堂『大辞林』には用例なしで載っているようである.
 熟女が「熟年」の派生語かどうかも不明だ.日本語にうるさい呉智英氏の他の著作に他の用例があるかも知れないが,「熟女」の起源を知ってどうなるというものでもないなあ.

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