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2018年4月24日 (火)

女の敵たち (二)

 現代日本において最も優れたジャーナリストの一人である江川紹子さんが,文春オンラインに
と題した文章を寄稿している.
 この稿の中で江川さんは,自社の女性社員をセクハラから守れなかっただけでなく,あろうことか,その女性社員が音声データを週刊新潮に渡したことについて公式に非難したテレビ朝日を厳しく批判している.
 私も全く江川さんと同意見である.今後,テレビ朝日は,セハクラ被害について報道する資格がない.
 テレビ朝日と同じ立場に立っているのが読売新聞である.読売新聞社は週刊文春の連載記事「新聞不信」で御用新聞として常々嘲笑されているが,江川さんも,読売の社説がテレビ朝日女性記者を非難したことを取り上げて,
 
読売新聞は、自分たちが何を報じているのか分かっているのだろうか?
 
まったく無関係なものを並べ立てて、今回のケースも、それと同じように悪質なものだという印象を与えたいのだろうか? だとしたら、悪質な印象操作でしかない。
 
読売新聞はさらに、20日付朝刊掲載の社説でこう書いた。
〈取材で得た情報は、自社の報道に使うのが大原則だ。データを外部に提供した記者の行為は報道倫理上、許されない。
 取材対象者は、記者が属する媒体で報道されるとの前提で応じている。メディアが築いてきた信頼関係が損なわれかねない〉
 しかし、今回の音声データは、「取材で得た情報」というより、取材の場で受けた被害を記録した証拠である。
 
と書いている.
 セクハラ被害を告発したテレビ朝日の女性の周辺では,その女性に対するバッシング (麻生大臣もバッシングに乗り出した) のみならず,彼女の上司など関係者の実名がネットで晒され,フェイクニュースが独り歩きを始めている.
 政府自体が元財務次官によるセクハラはなかったと公然と主張 (麻生大臣の発言) を始めた現在,我が国における性差別問題の危機的な状況に対して,江川さんが敢然とテレビ朝日と読売新聞の批判を行ったことは賞賛に値すると考える.

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