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2018年3月27日 (火)

ララのファーストミッション

 昨日,映画『トゥーム・レイダー ファーストミッション』を観てきた.
 娯楽作品としていい出来だと思った.
 
 ゲームの Tomb Raider シリーズ (ゲームファンの前に第一作が颯爽と登場した当時は  "Tomb Raiders" と複数形だった) の歴史は長い.第一作は1997年2月のリリースだが,この当時の Windows はゲームのプラットフォームとしては非力で,"Tomb Raiders" は DOS ゲームとして開発された.そして当時有名だったあるメーカーの特定のビデオカードと,Tomb Raiders 用に特化されたドライバの上で,第一作は驚くべき臨場感をプレイヤーに堪能させたのだった.
 第一作の成功のあと,続編が制作されたが,実写映画化もされ,これは主演したアンジェリーナ・ジョリーの出世作となった.ゲームは知らなくても映画の『トゥーム・レイダー』を観たことがある人は多いだろう.これは続編も制作された.
 だがゲーム Tomb Raider シリーズは次第に無理ゲー化していき,ファンの心はこのゲームから離れた.
 そのため開発元の Eidos Ltd. (2009年より日本のスクウェア・エニックスに買収された)は,2006年にそれまでの開発方向性を転換し,コアなゲーマーではない人々にも受け入れられる新生 Tomb Raider として "Tomb Raider Legend" を発売した.
 これは再び欧米で大ヒットし,作中のヒロインであるララ・クロフトの人気は日本でも復活した.

 日本語版サブタイトル『レジェンド』以降,第一作のフルリメイクである同『アニバーサリー』,また『アンダーワールド』と続いた同シリーズは2013年にはララ・クロフトのキャラ設定をリセットしたリブート作『トゥームレイダー』を送り出した.さらに2015年にリブート第二作『ライズ オブ ザ トゥームレイダー』が発売され,今年2018年にリブート第三作『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』がリリース予定だ.
 
 とまあゲーム Tomb Raider シリーズの解説をしたのは,映画『トゥーム・レイダー ファーストミッション』がリブート後のシリーズを背景にしているからだ.
 旧シリーズを基にしていたアンジェリーナ・ジョリー主演の二作よりもいい出来だと私は思う.今回の『ファーストミッション』のラストシーンは,続編が制作されることを示唆している.楽しみに待ちたい.
 主演女優のアリシア・ヴィキャンデルがもう少しゲーム中のララ・クロフトの容姿に似ていればさらによかったのだが.

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