愚劣プレジデントオンライン
プレジデントオンラインに和井直という男が《安倍vs佐川は"150年ぶりの戊辰戦争"だ 》と題した雑文を書いていた.(掲載日時は 2018/03/29 15:15)
この男がどういう人物か知らない (ネット検索しても資料が出てこない) が,たぶん安倍晋三礼賛の御用ライターであろう.それにしても目下の状況を《安倍vs佐川》と書くところからして頭がおかしい.御用ライターや評論家で,そんなことを書いている者は他にいないのではないか.現在問題になっている公文書書き換え事件を《安倍vs佐川》と捉えているメディアは,私が知る限り一つもないし,一般国民もそんな風には考えていないと思われる.
TBSテレビ,朝の情報番組『ビビット』で堀尾正明特別МCが,証人喚問の場で佐川前国税庁長官がすべてをぶちまける可能性はあるだろうかと発言したところ,政治評論家の有馬晴海氏は「佐川前国税庁長官は官僚以外の人生を知らない.すべてぶちまけることで,これまでの人生をご破算にすることはないはず.ひたすら刑事訴追のおそれがあるから証言はしないとの態度で貫くと考える」という趣旨 (録画していないので氏の発言そのままではない) の発言をした.そして実際,その通りに証人喚問は進行した.
有馬氏が言うところの「これまでの人生をご破算」にしないという言葉の意味は,佐川氏が政権に抵抗することなくこのピンチを乗り切れば,官僚OB社会のバックアップによって,どこかの会社の顧問とか大学教授とかへの転身が可能だということだ.そして,きっとそうなるだろう.
現政権は佐川氏に責任を取らせることでこの事態を収拾するつもりであるし,先日の証人喚問中継を視聴した国民は,佐川氏もそれを承知しているということに確信を持ったと思われる.現況は和井直が書く《安倍vs佐川》という構図では全くないのである.
この男がどういう人物か知らない (ネット検索しても資料が出てこない) が,たぶん安倍晋三礼賛の御用ライターであろう.それにしても目下の状況を《安倍vs佐川》と書くところからして頭がおかしい.御用ライターや評論家で,そんなことを書いている者は他にいないのではないか.現在問題になっている公文書書き換え事件を《安倍vs佐川》と捉えているメディアは,私が知る限り一つもないし,一般国民もそんな風には考えていないと思われる.
TBSテレビ,朝の情報番組『ビビット』で堀尾正明特別МCが,証人喚問の場で佐川前国税庁長官がすべてをぶちまける可能性はあるだろうかと発言したところ,政治評論家の有馬晴海氏は「佐川前国税庁長官は官僚以外の人生を知らない.すべてぶちまけることで,これまでの人生をご破算にすることはないはず.ひたすら刑事訴追のおそれがあるから証言はしないとの態度で貫くと考える」という趣旨 (録画していないので氏の発言そのままではない) の発言をした.そして実際,その通りに証人喚問は進行した.
有馬氏が言うところの「これまでの人生をご破算」にしないという言葉の意味は,佐川氏が政権に抵抗することなくこのピンチを乗り切れば,官僚OB社会のバックアップによって,どこかの会社の顧問とか大学教授とかへの転身が可能だということだ.そして,きっとそうなるだろう.
現政権は佐川氏に責任を取らせることでこの事態を収拾するつもりであるし,先日の証人喚問中継を視聴した国民は,佐川氏もそれを承知しているということに確信を持ったと思われる.現況は和井直が書く《安倍vs佐川》という構図では全くないのである.
以上は前振りである.
和井直の雑文が許せぬのは,今回の公文書書き換え問題において,安倍晋三を明治新政府軍に喩え,佐川氏が福島県いわき市出身であることから佐川氏を会津藩に見立て,当該雑文のタイトルに《150年ぶりの戊辰戦争》と書いていることだ.
普通の頭の持ち主であれば,権力に無抵抗の佐川氏を,明治新政府に抗戦した会津藩に比喩することはあり得ない.
和井直は
《自民党関係者は語る。
「政治的圧力をかけたとの疑惑がかかる安倍首相は、長州藩士の血を引きます。そして、政権から主犯とされた前国税庁長官、佐川宣寿は1957年、福島県平市(現・いわき市)に生まれました。目下の政局は『第二次戊辰戦争』と指摘されています」》
と書いているが,そんな馬鹿なことを言う自民党関係者がいるものか.学校教育を受けている限り,そんな無知なことを言う人間がいるはずがない.嘘捏造もいい加減にするがよい.
プレジデントオンラインは,先日も《昇格後も藤井六段が連勝を続けられる理由 》と題した記事 (文責はプレジデント編集部) で,
《詰将棋で身につけた力を土台にして、さらに自分を成長させる勉強法を藤井四段はいろいろ考えました。ネットで対局し、研究会を続け、ソフトもプロ三段になってから使い始めた。他の棋士よりも基礎的な実力がついていたから、より急激に伸びることができたんです》
などの嘘を書いた.将棋のプロは四段からである.将棋のファンでなくても常識としてそれくらい知っている.この記事を書いた人間は,将棋の知識が皆無なのであろう.プレジデントはビジネス誌の世界で三流雑誌と目されているが,ほとほと呆れてものが言えない.
和井直の雑文が許せぬのは,今回の公文書書き換え問題において,安倍晋三を明治新政府軍に喩え,佐川氏が福島県いわき市出身であることから佐川氏を会津藩に見立て,当該雑文のタイトルに《150年ぶりの戊辰戦争》と書いていることだ.
普通の頭の持ち主であれば,権力に無抵抗の佐川氏を,明治新政府に抗戦した会津藩に比喩することはあり得ない.
和井直は
《自民党関係者は語る。
「政治的圧力をかけたとの疑惑がかかる安倍首相は、長州藩士の血を引きます。そして、政権から主犯とされた前国税庁長官、佐川宣寿は1957年、福島県平市(現・いわき市)に生まれました。目下の政局は『第二次戊辰戦争』と指摘されています」》
と書いているが,そんな馬鹿なことを言う自民党関係者がいるものか.学校教育を受けている限り,そんな無知なことを言う人間がいるはずがない.嘘捏造もいい加減にするがよい.
プレジデントオンラインは,先日も《昇格後も藤井六段が連勝を続けられる理由 》と題した記事 (文責はプレジデント編集部) で,
《詰将棋で身につけた力を土台にして、さらに自分を成長させる勉強法を藤井四段はいろいろ考えました。ネットで対局し、研究会を続け、ソフトもプロ三段になってから使い始めた。他の棋士よりも基礎的な実力がついていたから、より急激に伸びることができたんです》
などの嘘を書いた.将棋のプロは四段からである.将棋のファンでなくても常識としてそれくらい知っている.この記事を書いた人間は,将棋の知識が皆無なのであろう.プレジデントはビジネス誌の世界で三流雑誌と目されているが,ほとほと呆れてものが言えない.
余談になるが,安倍晋三の政権続投に自民党内部からも疑問符がつけられていると報道されている.
もし安倍晋三の続投がなくなったら,これまで安倍の政策をひたすら擁護してきた御用評論家,例えば宮崎哲弥なんかはどうするのだろう.態度を豹変させるだろうが,その無様が見ものである.
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