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2018年3月17日 (土)

生還復帰

 フリーアナウンサーの上柳昌彦さんが,ニッポン放送『上柳昌彦 あさぼらけ』の中で,前立腺がんの手術をすると公表したのは昨年末のことだった.そして無事にがんの摘出を終えて『あさぼらけ』に復帰した上柳さんは「これからサバイバルが始まります」と言った.サバイバルが成功するかどうか不安はあるだろうに,毎朝元気な声を聴かせてくれている.
 昨年は,五月に小林信彦氏が脳梗塞で倒れ、週刊文春の連載『本音を申せば』を半年間休載したが,現在は復帰して同連載に「生還」を執筆しておられる.
 昭和七年生まれの高齢者である小林氏や私よりも年下の上柳さんの気力を見習って,今日から私もブログに生還復帰しようと思う.
 
 私の会社員時代の同期組で定年まで会社に残った者は,全員が六十歳を越してから大手術を経験した.病名は前立腺がん,大腸がん,膀胱がん等々だ.
 私は四年前に心筋梗塞直前に心臓バイパス手術を受けて,二ヶ月も入院した.その入院生活で筋肉が衰えた (基礎代謝が低下した) のに食事量を減らさなかったせいと思われるが,退院後にジワジワと体重が増加し,92キロにまでなった.完全なメタボで,血液検査の結果は何項目も異常値を示し,今回の術前には血糖値および血糖の平均的状態を示すヘモグロビンA1cは危険水域を突破してしまった.
 このままでは今回の手術自体の成功が危ぶまれたので,かかりつけの内科医と相談して糖尿病の治療を開始した.
 幸いにして私は食品栄養学はお手の物であるし,糖尿病の糖質制限治療に関する知識も人並み以上にあるので,糖質制限の実行は簡単だった.
 薬物療法と一ヶ月の糖質制限を行った結果,今は完全に正常値になっている.かかりつけ医は,こんなに短期間に糖尿病が治癒する例は珍しいですよと驚いていた.
 その過程で糖質制限のダイエット効果を実感したので,現在もいわゆる「緩い糖質制限」を続けており,体重は二十キロの減量に成功した.あともう少しで青年時代の体重に戻る.
 
 とまあ簡単に書いてはみたが,上柳昌彦さんほどの精神力のない私は,自分はサバイバルできるかが不安で術後に文章を書く気力が萎え,鬱々としてブログを長期に休載してしまったのである.
 ところが気力,精神力というものは肉体に支えられているらしく,年明けからダイエットの一助としてスポーツクラブに入って筋トレを始めたところ,再び文章を書いてみようかと思うようになった.文武両道とはこのことかと膝を打ったのである.(違う)
 というわけで,またブログを書くことにする.

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