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2018年3月19日 (月)

老人とジム

 一昨日の記事に書いたように,最近私はスポーツクラブに通って,ジムで筋トレをしている.
 何事によらず調べてから実行に移す性質である私は,クラブに入会する前に,ジム関するブログ情報を詳細に調べた.
 すると,予想したことではあるが,ジムでも団塊世代の爺さん婆さんは若い人達から嫌われていた.
 
 まず,私たち爺さんが若者に嫌われる理由は,その不潔感である.典型的な人物像を描くと,前頭部の頭髪は後退に後退を重ねているにも関わらず,白髪の後ろ髪を未練たらしく伸ばして,そのままでは兜を放り出して逃げてきた落武者のようであるから,髪ゴムでまとめる.一時期の志村けんがやっていた,あのヘアスタイルである.湘南片瀬の海岸でこのタイプの高齢サーファーを見かけることがある.
 
 次に,団塊爺さんは化繊の衣類が肌に合わない.子供の頃からグンゼのランニングシャツとBVDのブリーフで育ってきたからである.
 しかし基本的にランニングでもトレーニングでもアウトドアスポーツでも,着用者の年齢に関わらず,ウェアは吸汗速乾性に優れるポリエステル製品 (伸縮性が必要な場合はポリウレタンとの混紡が多い) 一択である.
 しかるに綿100%の衣類から離れられない一部の爺さんは,ジムに街着のTシャツとハーフパンツを着てきてしまうのだ.
 結果,絞れば汗が滴り落ちるほどシャツとハーフパンツはぐちょぐちょになり,マシンのシートと背もたれを濡らしてしまうのである.若い女の子がこれを見たら,悲鳴を上げて逃げ出し,ジムを退会してしまうだろう。
 そうならないのは,団塊爺さんは会費の安いデイタイム会員であるのが普通で,そんな時間帯にジムに来るのは若い娘たちではなく,体格よりも小さな衣装をセクシーにまとった高齢のフラダンスお婆さんたちだからである.よかったよかった.
 
 とはいうものの,私の通っているスポーツクラブで,上述の如き汗だらけ迷惑老人は一人だけである.
 こいつがどんな迷惑行動をやっているかというと,エアロバイクと呼ばれる自転車のようなマシンに乗り,競輪選手がゴール直前に追い込みをかけるときのような異常な速度でペダルを回転させ、手にタオルを持ってずっと顔と腕の汗を拭いているのだ.私はこいつの隣のエアロバイクに乗り,横目でチラ見したのだが,流れる汗はまさに滝の如く,ほとんど異常発汗というべき状態であった.そして驚くべきことに,脇の下の汗まで拭いて,その濡れたタオルをマシンに備え付けのボトルホルダーに突っ込んだのである.
 
 私はクラブに入る前にコンビニでペットボトルのお茶を買い,トレーニング中はそれを飲んでいるのだが,上記の爺さんの行動を目撃してからは,ボトルをホルダーにいれないことにした.小さな袋に入れて床に置いている.床のほうがなんぼかましである.
 
 基本的に筋トレでは普通は汗をかかない.汗をかくのは有酸素運動のほうである.有酸素運動の色々なマシンの中で,シートと背もたれがあるのはエアロバイクくらいなものでしはないか.そして有酸素運動として一番負荷が低いのはエアロバイクなのである.
 だからエアロバイクはトレーニング開始前の脚慣らし程度にしておけばいいのだが,そのエアロバイクで競輪の真似をしている件の爺さんの無知が哀れである.
 
 しかし,他人の振り見て我が振り直せ,である.他人に迷惑をかけぬよう細心の心構えで行動し,体格よりも小さな衣装をセクシーにまとった高齢のフラダンスお婆さんたちに「すてきなお爺さんだわ」と思われたいものである.あー思われたくないです.
 
[追記]
 すてきなお爺さんの例といえば,デューク更家をおいて他にないが,しかし私はあれはちょっとやり過ぎではないかと思う.思いますよね.思いませんか.はいわかりました.

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