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2017年8月 1日 (火)

大学の見識が問われる

 Yomiuri Online (7/31 7:31) に《炎上と延焼を繰り返すネットCMの舞台裏 》と題した記事が掲載された.筆者は,殿村美樹氏.氏はPRプロデューサーであり,同志社大学大学院ビジネス研究科「地域ブランド戦略」教員,かつ関西大学社会学部「広報論」講師でもある.

 この殿村氏の文章には特に目新しいことや魅力的な意見が書かれているわけではない.既に他の人が書いていることを下敷きにした,有体に言えばゴミみたいな記事であるが,あれあれと呆れる箇所があったので,以下に一部を引用する.

議論になっている宮城県のPR動画は、県や市町村、JR東日本仙台支社などでつくる観光推進協議会が今夏実施している観光キャンペーンです。壇蜜さんが伊達家家臣の末裔という設定で、ずんだや牛タンなどの名物を紹介します。壇蜜さんの唇のアップとともに、「宮城、行っちゃう」など扇動的なセリフが織り込まれ、性的ともとれる演出が見られます。

 呆れる箇所とは《「宮城、行っちゃう」など扇動的なセリフが織り込まれ》である.
 日本語の常識をお持ちのかたなら誰でも指摘するであろうが,ここは「扇動的」ではなく「煽情的」と書かねばならない.(ただし,正しい漢字表記ではないが「煽」を「扇」と書くことが新聞では一般的である.すなわち意味不明だが「扇情的」も可)
 これはどういうことかというと,殿村美樹氏は「煽情的」という言葉を知らないのである.「煽情 (扇情)」の意味で「扇動」と書いたのである.
 このように日本語の不自由な人物が同志社大学大学院と関西大学社会学部で学生を教育しているのである.学生がかわいそうとしか言いようがない.

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