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2017年5月 7日 (日)

林先生の空騒ぎ

 私は昨年末に《徳川埋蔵金伝説 》と題した記事を書いたのだが,昨日からずっとこの記事へのアクセスが続いている.
 昨年末のTBSテレビの徳川埋蔵金発掘番組があまりにも下らなかったので,今回は録画すらしなかった.もしも埋蔵金が出てきたら,当然ながら公共放送がTBSの番組が放送される前に報道するはずであるから,それがなかったということは今回も空騒ぎに終わったはずなので,テレビを見る気が起きるわけもなかったのである.

 それにしても林先生は,こんな馬鹿番組 (重機を持ち出しての環境破壊のことも含めて) に関わっていると自分の見識を疑われることに,そろそろ気が付いてもよかりそうなものだ.
 林先生は世間と同じに「徳川埋蔵金」ともっともらしい呼び方をしているが,要するにこの話は,幕臣が公金を横領したという言い掛かりだ.
 なぜなら徳川幕府の命脈は実質的に尽きていたのであるから,赤城山だかどこだか知らないが公金を埋めておいて,幕府が倒れたあとでその埋蔵金を資金に幕府を再興するなどは,その当時でも荒唐無稽なヨタ話以外の何物でもなかったはずだ.
 歴史は,ヨタ話はヨタ話でしかなかったことを示しているわけだが,小栗忠順がその程度の先見性もないボンクラだったはずがないのである.林先生は,徳川埋蔵金なるものがあると信じておられるようだが,ならばその埋蔵目的,すなわち公金横領の目的が何であったかを論証せねばならない.もしも幕府再興などいうヨタ話を持ち出すが如き不見識であるなら,予備校教師の職をなげうつ覚悟を問われるであろう.
 しかし林先生と違って,私は小栗忠順は立派な人物であったと考えているから,前回の記事に下のように書いた.

この貨幣改鋳 (悪貨は良貨を…を実行したわけだ) によって小栗は,かねて通じていた三井組 (三井財閥) に巨利を供与した.(Wikipedia【小栗忠順】参照)
 この貨幣改鋳で得た利益で,小栗は横須賀の地に製鉄所 (後の横須賀海軍工廠) の建設を行い,この横須賀製鉄所が明治期に,大いに国力増強に寄与することとなったのは周知のことである.

小栗はこの国の将来のために,貨幣改鋳に手を染めてでも利益を得て先行投資したのであろう.公金を埋蔵したというのは不当な言いがかりのように私は思う.

 林先生とTBSテレビが小栗忠順を公金横領者として貶めるのは勝手だが,それなら小栗がそのような卑劣な人間であったことを論証してからにしてくれと思うのである.

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