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2017年2月22日 (水)

鎌倉 石窯ガーデンテラス (一)

 先月の八日,ふとオンにしたテレビで『帰れまサンデー〈冬の鎌倉2チームで最新グルメ&名所巡り旅!出会えるまで帰れない〉』(テレビ朝日) という番組をやっていた.
 出演者は,お笑いコンビ・サンドウィッチマンの男性チームと,女優の藤田朋子さんと浅香唯さんの女性チーム.
 二チームは別々の地点から鎌倉散策を開始し,あちこち歩き回りながら,偶然出会えたらゲーム終了という内容の番組で,その途中であちこちのお店やレストランが紹介されるのである.
 鎌倉は狭い観光地だから,ゲームを始めた途端に二チームが出会ってしまう可能性が高く,そうなったら「尺」が全然足りないので放送することができずにテレビ朝日としては大損をこくわけだから,そこはそれ,撮影スタッフがちょっと誘導するとか何かしらの工夫があるのだろう.
 視聴者は,ヤラセなどと無粋なことは言わずに《冬の鎌倉2チームで最新グルメ&名所巡り旅!》を楽しめばいいわけだ.

 

 さて,その鎌倉散策の途中,藤田朋子さんと浅香唯さんは金沢街道のほうに足を向け,道を歩いていた人にレストラン「石窯ガーデンテラス」が評判いいですよと教えてもらう.
 そして彼女たちは石窯ガーデンテラスでランチを摂ったのだが,ちょっといい雰囲気のレストランだなあとの印象だった.

 

 私はこれまで石窯ガーデンテラスに入ったことがなかったのでウェブ検索したところ,浄妙寺の境内に大正十一年に建築された洋館を改装したカフェレストランであると出ていた.いつの創業であるかはわからない.
 浄妙寺は足利義兼によって文治四年 (1188年) に創建された鎌倉五山第五位の古刹である.
 鶴岡八幡から浄妙寺へと辿る道は金沢街道で,道を東に暫く歩き,「岐れ路」信号を左に行くと町名は二階堂である.右というかそのまんま東というか,道なりに進むと雪ノ下四丁目,浄明寺 (ややこしい) 一丁目となる.
 バスで行くならバス停「二階堂」で降車するとすぐ坂東三十三箇所第一番,鎌倉三十三箇所第一番札所にして鎌倉最古の寺とされる杉本寺がある.この辺りは四十年前には鄙びた田舎で,杉本寺は朽ちかけたような風情であったのだが,今では人家も増えて,訪れる観光客も多いようだ.

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(Wikipedia【杉本寺から引用;パブリックドメイン画像)

「二階堂」の次のバス停は「報国寺入口」である.
 報国寺は,知る人ぞ知るデート寺である.なんだそれは.
 今からちょうど四十年前のこと,静岡県に住んでいる女性が毎週末に私を訪ねてくることになっていて,今でいう遠距離恋愛だが,彼女が来たときはいつも報国寺をデートコースにしたものだ.

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(Wikipedia【報国寺】から引用;引用フリー画像)

 まずは鎌倉駅で待ち合わせをし,金沢街道方面行きのバスに乗る.「報国寺入口」で降りるとすぐに山門がある.この寺の竹林にある茶店で抹茶を頂きながら,暫くあれこれの話をする.それからまた八幡宮へ戻り,若宮大路と小町通りの間の路地にあるレストランで食事するのが定番であった.
 ある日,駅へと戻る帰りのバスで,道路の舗装がデコボコになっているところで旧い車体のバスがガタンと弾んだとき,よろけた彼女が私の腕を両手で抱えるようにすがりつくということがあった.その胸の薄さ腕の細さに,私は「ああこの人をいつまでも守ってあげ (以下略).
 そういうわけで,報国寺から少し東に行くと浄妙寺がある.バス通りから山門が見えるし,鎌倉駅からのバスで行けばほとんど歩く必要もないのだが,なぜかこの寺はいつも報国寺ほど観光客 (カップル) が多くはない.庭があまり大したことはないせいだろうか.

 

 さて昨日は関東地方各地は強風が吹き荒れたらしいが,鎌倉市内は全く無風で暖かい散歩日和であった.
 時刻は正午の少し前,バス停から浄妙寺へ歩いて行くと,和装のカップルが手を繋いで山門のほうから来てすれ違った.男のほうはどうでもいいが,娘さんの振袖姿というのは実によいものである.花のつぼみがほころぶようなその笑顔をちらりと見ながら私は,お幸せに,とつぶやいた.男のほうは不幸せでも一向に構わぬから,どうとでもなるがよい.おいおい.

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 山門を入ると境内には人の姿少なく,年輩の御夫婦と思しき二人連れと,振袖を召した娘さん二人連れが,盛りをすぎた庭の梅を眺めていただけであった.どこかの大学で謝恩会でもあったのだろうか.この日はあちこちで振袖美人を見かけた.眼福眼福 (←おやじくさ)

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20170222c

 境内の左側のゆるい坂道を上がって行くと,寺域ではあるのだろうが,舗装された道路にでる.
 ここから少し上を見上げると石窯ガーデンテラスの屋根が見えた.
(鎌倉 石窯ガーデンテラス (二) へ続く)

20170222d

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