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2017年1月13日 (金)

汚い歌詞

 年寄りの私は毎朝四時過ぎには目が覚めてしまい,朝飯の支度をしながらラジオをオンにする.
 選局はほぼ固定でニッポン放送の《上柳昌彦 あさぼらけ》である.

 《上柳昌彦 あさぼらけ》ではリスナーからのリクエストで曲がかけられるのだが,一昨日は倍賞千恵子『下町の太陽』で,昨日は Mr.Children の『ヒカリノアトリエ』であった.
 そして今朝はトワ・エ・モア『虹と雪のバラード』(YouTube) だった.
 上柳昌彦は「仕事の流れでこの曲をかけたんですが,しかし聴いてみるとあの時のことを思い出しまよね.この曲は札幌医科大学の河邨先生というかたが作詞して,村井邦彦さんが作曲したんですが,村井さんはあのユーミンをデビューさせた人で……」と当時の懐かしい思い出を語った.
 団塊老人たちも『虹と雪のバラード』については上柳昌彦と思い出を共有していると思う.この歌は,格調高い歌詞と平易な旋律,そして白鳥英美子さんの透明な声があって後世に残る歌となった.
 倍賞千恵子『下町の太陽』もこれに似ている.
 素朴な昭和庶民の心持を表現した歌詞を,倍賞さんの美しい歌唱が支えて,これを忘れられぬ戦後歌謡の名歌にした.番組に『下町の太陽』をリクエストしたリスナーは「曲名はわからないんですけど,倍賞さんが歌った心温まる歌で,下町という言葉が歌詞にあったと思います」旨のメールを上柳昌彦に寄せたのであった.

 これに対して Mr.Children の『ヒカリノアトリエ』はどうか.
 連続テレビ小説『べっぴんさん』の主題歌だが,歌い声が汚くて歌詞を聞き取れない人が多いのではなかろうか.
 それ故,歌詞は無料歌詞検索サイト《UtaTen》にある《「ヒカリノアトリエ」の歌詞》を参照して頂く. (著作権法違反のブログが多い中,このサイトは利用規約に《当サイトで掲載している歌詞は、(社)日本音楽著作権協会、(株)ジャパン・ライツ・クリアランス、(株)イーライセンスの利用許諾のもと、万全を期して掲載しておりますが、完全性を保証するものでもありません》とあり,合法性が確保されているようだ)
 さて歌詞に「大量の防腐剤 心の中に」とあるが,なんだそれは.
 汚い日本語だ.
 また「空に架かる虹を今日も信じ」とは何だ.意味がわからぬ.虹の何を信じるのか,まるで日本語になっていない.虹が七色であることを信じるとか,雨があがったらきっと空に虹が架かるだろうことを信じ,とか,きちんと書かんかい.
 さらには「優しすぎる嘘」か.これはもう三十年来の手垢のついたフレーズで,聴いて呆れる他はない.小保方ポエムのレベルだ.(小保方事件はもはや忘れ去られたかも)
 総じてこの『ヒカリノアトリエ』は,もったいぶって意味不明な自分大好き感丸出しの歌詞を,訓練なしの汚い声で歌い上げる不朽の J-POP 名曲となったのである.よかったよかった.こらこら.

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