« 甘い梅干に困惑している | トップページ | 下種の極み »

2016年10月22日 (土)

他人様の金を何だと思っている

 小池知事都政が発足してまだ間もないので,彼女の都政方針がすべて明らかに説明されたわけではないと思うが,私は,彼女は都の財政に危機感があるのではないかと想像している.
 石原都政によって都の財政は健全化が進んだと一般に宣伝されたことは周知であるが,実は第三セクターなどとの連結決算では状況は大変よくない.要するに都財政は表面的な健全化を装っているだけなのである.
 そのことについて Wikipedia【東京都】から以下に引用する.

 

財政と事業
東京都の財政状況は、景気の回復による都税収入の増加と、石原慎太郎都知事による施政下での緊縮財政によって、2000年前後の最悪の水準から大幅に回復し、一般会計が他の会計から借り入れる「隠れ借金」も2006年度で完済する目処が立ち、2005年度の一般会計では16年ぶりの黒字決算となった。起債依存度は全国の自治体で最低の5.8パーセントと財政の健全化が進んでいる。
一方で、特別会計や監理団体なども含めた東京都の連結での負債は、2004年度末に16兆9,508億円、都民一人当たりの負債額は約135万円と共に全国最多であり、特別会計や監理団体の財政は厳しい。2006年度の実質公債費比率は17.1%と、全国で8番目に悪い。
連結での財政を悪化させている要因は第三セクターの財政問題である。東京都が推進した臨海副都心開発事業では、東京テレポートセンター、東京臨海副都心建設、竹芝地域開発、東京ファッションタウン、タイム二十四の臨海関連第三セクター5社が相次いで経営破綻するなどの問題が発生し、5社の頭文字を取って「5T問題」と呼ばれた。他にも、国際貿易センター、東京臨海高速鉄道、東京都地下鉄建設、多摩ニュータウン開発センターなどの問題を抱えている。また、石原都知事の主導により中小企業金融を名目として2003年(平成15年)に設立された新銀行東京は、巨額の赤字を計上し、東京都による追加出資が必要となる事態となっている。

 

 冒頭に《彼女は都の財政に危機感があるのではないかと想像している》と書いたのは,当選後ただちに打ち出した政策を見るに,知事選立候補の時点で小池知事は都の財政状態を熟知していたのではないかと思われるからだ.
 スタンドプレーは大好きだが都庁に出て仕事をするのは嫌いだった石原,批評家でありながら商業主義オリンピックに対する批評精神を忘れた猪瀬,公費で私腹を肥やすことのみに関心があった舛添という三代の都知事時代に,都の財政は危機的状況になったらしい.
 小池知事が豊洲市場とオリンピック関連施設の見直しを打ち出したのは,都財政に対する危機感があるのだろうと推測する.

 

 さて小池都知事がよく使う言い回しの「都民ファースト」は,昔ながらの日本語で「都民第一」と言えば済むことである.妙なフレーズを口にするから,清水ミチコにモノマネでからかわれたりするのである.(笑)

 

 いや「都民ファースト」の意味するところに私は文句はない.
 だが「アスリート・ファースト」はいかがなものか.
 今日のテレビ報道番組に出てきた某選手は,他の競技が東京でやってるのに,自分の出場する競技が東京以外で開かれるなんて嫌だ,と言っていた.
 またその競技団体の役員は「既存の競技施設を使うのには反対だ.アスリート・ファーストなんだからオリンピック水準の施設を整備しなければいけない」と語った.
 これを聞いて私は,こいつらは何様のつもりなのかと思った.
 公金をなんだと思っているのか.都には金が有り余っているのではないぞ.
 いやいや,アスリートたちが増長して自ら「アスリート・ファースト」だと主張してもいいことにしよう.その代わりメダルをとれ.逆説的に言うと,そういうことだ.
 そんなことを言うのは本意ではないが,テレビニュースを見てそう言いたくなるくらい嫌な気分になったのだった.

|

« 甘い梅干に困惑している | トップページ | 下種の極み »

新・雑事雑感」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 他人様の金を何だと思っている:

« 甘い梅干に困惑している | トップページ | 下種の極み »