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2016年9月19日 (月)

自分の意見を言わないジャーナリスト

 昨日放送のテレビ東京「日曜夕方の池上ワールド」で,天皇の生前退位についての「お気持ち」表明が取り上げられた.
 池上はまず皇室典範とはどんな法律か,天皇の仕事とはなにか,そして皇位継承者は現在誰なのかといったことを手際よく説明してみせた.

 天皇の「お気持ち」表明に関して現在閲覧できる丁寧な報道は,NHK《象徴としてのお務めについての天皇陛下お言葉 》である.

 このビデオメッセージが放送された同日,民放の特別番組に出演した田原総一朗は,開口一番「天皇っていうのは,日本でただ一人,基本的人権がないんですよ」と語った.
 さすがに当代一のジャーナリストである.
 その番組の司会者やあと二人の出演者があれこれ言い始める前に,この生前退位問題の本質をずばりと言い切ってしまったのである.案の定,その後の番組内容はどうでもいいような話に終始したのであった.

 田原が言うように,日本国憲法と現在の天皇制に係る最大の問題は,天皇とその皇位継承者には基本的人権がないことである.
 なぜ天皇には基本的人権がないか.
 それは,元々皇室典範が憲法を超越する存在であったからなのである.
 天皇の今回の「お気持ち」表明は,日本国憲法と共に歩んできた天皇が,自らの基本的人権を主張したものであった.そしてその主張は必然的に皇室典範改正を不可避とする.
 これが理解できない連中,無視せんとする勢力,とりわけ皇室典範を憲法よりも上位に置く安倍晋三は,生前退位を特別措置法でごまかそうとしているのである.(《天皇陛下の生前退位、特別措置法で対応検討 皇室典範改正は難しく 》)

 「お気持ち」表明のあと,テレビ新聞等で天皇の人権問題に触れたのは,私の知る限り,上に挙げた放送の際の田原総一朗だけである.
 あの「お気持ち」表明から少し時間が経過した.ビデオメッセージ放送直後ならともかく,現時点で生前退位の件をニュース解説するとしたら,天皇の人権問題は避けて通れないはずであるが,池上彰は,ものの見事にはぐらかしてみせた.さすがは《池上彰氏が、テレビで「自分の意見」を言わない理由 》などとハフィントンポストが持ち上げてみせる世渡り上手である.

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