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2016年6月13日 (月)

J‐POP感

 以前このブログで出版第一作『ひとりぐらしもプロの域』を紹介した新進漫画家のカマタミワさん.
 御本人の気持ちとしてはイラストレーターが本職であるが,四コマ漫画の才能が半端ではない.
 まずは次の三連作をみていただきたい.

だっこしてるのにだっこして漫画

抱っこされてるのに抱っこして!の続き

そして母の反応

 連作の最後にある《心まで抱きしめてえええ J‐POP感がすごい》で大爆笑である.

 「それは言わぬがお約束」という.
 皆がそう思っているけれど,言うと逆ギレされるから言わないほうがよいことがある.カマタミワさんが指摘するところの《J‐POP感》はその一つだ.
 アレもそうですな.シャアの名言とかいうやつ.

認めたくないものだな…自分自身の…若さ故の過ちというものを…

 これも,聞くと恥ずかしさで悶絶するくらいの《J‐POP感》だが,ガンダムファンに向かって,臭い台詞だとか言ったらきっと殴り飛ばされる.

 このようにあれこれ探していくと,

われわれは明日、羽田を発(た)たんとしている。われわれは如何なる闘争の前にも、これほどまでに自信と勇気と確信が内から湧き上がってきた事を知らない。……最後に確認しよう。われわれは明日のジョーである》 (Wikipedia【よど号ハイジャック事件】から引用)

に辿り着いてしまう.
 《われわれは明日のジョーである》は,私たちの世代の言葉がどれほど幼稚だったかを示している.J‐POP感がすごい.おまけに《明日の》は「あしたの」の引用間違いだし.
 私は彼らの仲間ではないけれど,彼らと同じ程度に馬鹿だった同世代者としては,身をよじりたいくらい恥ずかしい.飛行機の搭乗の手順を知らなくて犯行に遅刻するって,どれほど間抜けなんだと世間は嘲笑し,私もしらばくれて笑ったが,実は私も飛行機の乗り方を知らなかった. orz
 今の高齢者たちがエラソーなことを言ったら,若い人は「われわれは明日のジョーである…か」とつぶやくとよい.年寄りたちはきっと言葉少なに俯くであろう.(笑)

 余談だが,Wikipedia【よど号ハイジャック事件】に,こんなことが書いてある.

当時東京大学の学生であった舛添要一は、郷里の福岡に帰るため当該便の搭乗券を購入していたが、前日の夜に仲間と酒を飲んだ影響で搭乗することができず、難を逃れている。

 ハイジャック犯も間抜けだったが,飲みつぶれて搭乗便に遅刻した舛添要一は,若い時から危機管理ができていなかったのである.だからどうということもないが,ものはついでなので.

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