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2016年6月 4日 (土)

藤沢 萬福楼新館

 東日本大震災が発生した頃は,私にはまだ毎日飲まなければいけない薬というものがなかった.
 ところが二年前に心臓バイパス手術を受けて,それからは何種類かの薬を毎日きちんと服用しなければいけなくなった.

 それで熊本地震が起きてすぐ思ったのは,もし手持ちの常用薬が少なくなっているときに被災すると,ちょっと困った事態になるということだった.
 防災対策の水や食料については自分で準備できるが,薬はそうはいかないから,少なくとも二週間くらいは,そのような事態に耐えられるようにしたい.
 そう思って,かかりつけの医師に相談したら,そう希望する患者さんは多いです,ということだった.それで毎日服用する薬の手持ちに,一ヶ月分の余裕を持つことにした.

 五月初めにその医院で二ヶ月分の処方箋を書いてもらったのだが,一ヶ月経った昨日もその医院に行って,また二ヶ月分の処方箋を出してもらった.
 都合,これで服用する薬の手持ち在庫に一ヶ月分の余裕ができたことになる.一安心である.

 いつも利用している調剤薬局は,藤沢駅の北口商店街にある大き目の大島薬局である.
 窓口に処方箋とお薬手帳を出し,椅子に腰かけて待っていたら,目の前に貼ってあるこんな↓ポスターに気が付いた.

20160603g

 ふーん,調剤薬局に処方箋を出す際に,お薬手帳を持ってこないと支払いが高くなるように四月から調剤報酬が改訂されたのか.知らなかったな.
 以前,むしろお薬手帳を使うと薬代が少し高くなるように改訂されたはずである.
 調べてみたら,ネット上で,その改訂を非難し,お薬手帳の利用を止めようとの呼びかけが行われたのだそうである.
 これではお薬手帳の利用推進に困るので,その対策として厚労省はこの四月からの制度改正をしたようである.
 しかし私は以前から,お薬手帳の必要性を重々承知していたので,この制度改正で何か変化があるわけではない.厚労省の猫の目行政は気に入らぬが.

 それはともかく,薬局に貼られていたポスターに私の注意が向いたのは,そのことではなく,お薬手帳のスマートフォン化のことだ.
 私はガラケー使用者なので,またこれで自分のデジタルデバイド化が進行するなーと思ったのである.

 そこでこの件を帰宅してから少し調べてみたら,上のポスターではお薬手帳のスマホ化を謳っているが,実は「電子化」というのが現状では正確な認識のようである.
 というのは,現在てんでんばらばらな規格で電子化お薬手帳の試みがなされていて,端末としてスマホ以外にICカードも検討されているらしい.
 いずれは国の主導で規格統一されるだろうが,実現可能性としては,これだけスマホが普及しているのでスマホになりそうな気もする.しかし調剤薬局に行く機会の多い高齢者は,スマホよりもガラケーの保有率が高いとも聞く.
 しかも例のマイナンバーカードが「電子処方箋」を取り込む予定らしいので,それとの絡みでは,お薬手帳もICカードシステムになる可能性が高いような気がしないでもない.
 果たしてどうなるのか.もう私もスマホに乗り換えたほうがいいのだろうか.

 そう考えたのは帰宅してからのことであるが,薬の代金を払い,薬局のドアを出たら急に空腹を覚えた.もうすぐ一時になる頃合いであった.
 すると薬局のすぐ前に,萬福楼新館が見えたので,ここで昼飯にしようと思った.
 一昨日,昨日に続いていかにも「孤独のグルメ」っぽいわざとらしい展開である.はは.

20160603f

 この萬福楼新館という店は,店構えは中国料理店のように見えるが,中に入ると内装がかなり古びた大衆的な店なのである.古くても新館とはこれ如何に.わしは笑点か.
 献立は,ほとんど大衆中華である.上の写真には「四川料理」と書いた幟が写っているが,萬福楼新館は四川料理の店というわけではない.ちゃんと焼き餃子がメニューに載っているといういい加減さであり,それが街中の大衆食堂のいいところであるのだろう.この店に中国料理を期待してはいけないのである.

 店に入ると私は奥の丸テーブルにどうぞと指示された.一人で四人掛けのテーブル席を占領してはいけないのだ.
 この日のランチメニューの中から,私はおかずに豚肉野菜炒めをチョイスした.おかずには半ライスがついてくるのだが,ランチメニューでは,さらにこれにハーフサイズの麺類がプラスされる.
 麺は二種類から選ぶのだが,昨日は担々麺と上海焼きそばであった.いつもその二種かは知らないが,この店の担々麺は「汁あり担々麺」であり,Wikipedia【担々麺】によれば,これは元々が日本で考案されたものであるという.もう一つは「上海」焼きそばだが,これも本当に上海料理かどうかはかなり怪しい.
 ま,大衆食堂というものは,腹を満たすのが第一なのであり,料理云々を言うならもう少し上級の店に行けばいいのだ.
 接客も大衆食堂だから云々してはいけない.昨日は丸テーブルに腰掛けた私の隣の席で,店員の若い女性が赤ちゃんに離乳食を食べさせ,中国語でなにやら赤ちゃんをあやしていた.ま,萬福楼新館はそういう店である.お会計は八百五十円.ごちそうさまでした.
 

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