白玉団子
テレビ番組批評をやっていればブログ記事のネタに不自由しないなあと思っているくらいテレビ漬けの私である.
普通は一日に二時間ほどだが,特番があったりすると三時間も観てしまうので,天上から故大宅壮一の「一億総白痴化」という声が聞こえたりもする.
というわけで,昨晩放送のテレビ東京「ソレダメ!〜あなたの常識は非常識!?〜」を録画しておいて今朝観たら,「白玉団子は,白玉粉に水を加えて作るのではなく,白玉粉を同量の絹ごし豆腐で練ると,時間が経っても固くならないのでよい」との「新常識」が披露され,雛壇芸人さんたちに高く評価されていた.
和菓子屋とか甘いもの屋ならいざしらず,家庭で白玉団子を拵えたら,固くなるまで放置したりせずにすぐ食べてしまいなさい,という古い考えは通用しないのだなあと,しみじみ思ったが,それはともかく,一つ「ん?」と思ったことがある.
それは白玉団子の形のことである.
番組中の画像では,白玉団子は球状であったが,私が小さい頃の昭和三十年代に食べたものは,丸めた団子を指で平らにつぶした形状であった.指でつぶすから,硝子でできたオハジキのように扁平なのではなく,中の方が窪んでいた.
一つ「ん?」と思ったのは,白玉団子の形としてはどっちがメジャーなのかということである.
こういうときに役に立つのがネットの画像一覧だ.それがここ.
この画像一覧を見る限り,大方の白玉団子は球状 (あるいは熱の通りをよくするために少し圧した形) である.だが指でつぶした形のものも,あることはある.
これはもしかすると地域差なのであろうか.私の郷里は群馬県なのだが,帰郷した折にでも甘味喫茶に入って白玉団子を食べてみよう.若い男が白玉団子のような子供の食い物を口にするのはいささか憚られるが,爺さんならかえって似合うかも知れぬ.似合わないですか.そうですか.残念です.
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